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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.178a

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一語履歴 vol.180
論語の素読 180a運を掴む 180b売れる 180c温かい社会
一語履歴 vol.179
苦労に苦労 179a外堀を埋める 179b人間一人の力 179cいまがベストか
一語履歴 vol.178
燃える情熱 178a青春 178b小さな実践 178cいい顔をして
一語履歴 vol.177
子供の伸ばす 177a指導者の心得 177b成長するのか 177cイチロー選手
一語履歴 vol.176
大久保利通 176a自分の中で 176b停戦に導いた 176c本場で力を
一語履歴 vol.175
青年の覚醒 175a事業で最も 175b植民地開放 175cものづくりへの思い
一語履歴 vol.174
日本を創った 174a母親を納得 174b情熱と忍耐 174c快進撃の秘密
一語履歴 vol.173
感動が 173a若者に必要 173b老けない 173c伸びない...~人は窮地に
一語履歴 vol.172
ストレスに 172a幸運の女神 172b感謝 172c人を楽しませる
一語履歴 vol.171
当たり前の世界 171aしあわせ 171b突き抜ける 171c公文教育の原点
青春
         北方 謙三(作家)
         福島 智(盲ろうの東京大学教授)

【北方】
体験というのは、たぶん小説を書く時の
10パーセントぐらいの核にはなっていると思います。

あとはその体験に、
いろんな願望や想像力が加わって
小説になっていくんだろうと思いますね。

ですから私の二十代の10年間というのは、
そういう肉体労働をしながら
ひたすら小説を書き続けたわけですが、
その間のボツ原稿がどのくらいあるかというと、
四百字詰めの原稿用紙を積み上げて、
背丈を越えます。

【福島】
はぁ、ものすごい枚数だ!

そういう不遇の時代があったから、
その後の創作のエネルギーに
繋がっていったんでしょうね。

【北方】
あの十年間はいったい
何だったのかとよく考えるんです。

そしてあれは青春だったと思います。

青春というのは意味のあることを
成し遂げることじゃないんです。

どれだけ馬鹿になれたか。

どれだけ純粋で一途になれたか。

それがあの背丈を越えるボツ原稿だとしたら、
捨てたもんじゃないと思いますね。

青春時代にすべてを完成させようと思っていると、
チマチマと小さくまとまった
生き方になってしまうだろうと思うんです。

けれども私は10年間馬鹿になって突っ走った。

転がっては突っ走り、転がっては突っ走り、
それの集積が背丈を越えるボツ原稿の山。

これはなかなかのものだと思うんですよ。
 
2016.01.04

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