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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.177c

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一語履歴 vol.180
論語の素読 180a運を掴む 180b売れる 180c温かい社会
一語履歴 vol.179
苦労に苦労 179a外堀を埋める 179b人間一人の力 179cいまがベストか
一語履歴 vol.178
燃える情熱 178a青春 178b小さな実践 178cいい顔をして
一語履歴 vol.177
子供の伸ばす 177a指導者の心得 177b成長するのか 177cイチロー選手
一語履歴 vol.176
大久保利通 176a自分の中で 176b停戦に導いた 176c本場で力を
一語履歴 vol.175
青年の覚醒 175a事業で最も 175b植民地開放 175cものづくりへの思い
一語履歴 vol.174
日本を創った 174a母親を納得 174b情熱と忍耐 174c快進撃の秘密
一語履歴 vol.173
感動が 173a若者に必要 173b老けない 173c伸びない...~人は窮地に
一語履歴 vol.172
ストレスに 172a幸運の女神 172b感謝 172c人を楽しませる
一語履歴 vol.171
当たり前の世界 171aしあわせ 171b突き抜ける 171c公文教育の原点
イチロー選手 努力の力
            奥村幸治(ベースボールスピリッツ理事長)
 
私が打撃投手に区切りをつけ、
トレーナーになろうと
メンタルトレーニングの勉強をしていた時のことだった。

イチロー選手を捕まえて、
メンタルトレーニングについて
どのように考えているかと尋ねてみた。

すると彼はひと言、

「メンタルを鍛える、
 つまり心を鍛えるっていうのは、
 自分に必要なことを続ける努力を
 することじゃないんですか」

と答えた。

私はその答えに興味を覚え、
さらに質問を続けた。

「これまでに、これだけは絶対誰にも
 負けていないと胸を張って言える努力って何?」と。

「高校の時に寮に入っていた3年間、
 僕は寝る前の10分間素振りをしていました。
 そしてそれを一年365日、
 3年間欠かさず続けました。
 それが僕の誰にも負けないと思える努力です」

この話には後日談がある。

つい最近のことだが、私の講演を聞いてくれていた
イチロー選手の高校時代の先輩に声を掛けられ、
その講演で触れた「10分間の素振り」
について話題が及んだ。

「やっぱり本当なんですか」と尋ねると、
その答えに私は驚いた。

「10分間の素振りね、
 あれは最低10分だからね。
 やり続けると一時間でも
 2時間でもやっていましたよ」。

イチロー選手は既に高校生の頃には
一度自分で決めたことを、
決してゼロにはしなかった。

そうやって心を鍛えてきた事実に
私は新たな衝撃を受けた思いだった。

NHKの特集番組でイチロー選手は
次のような趣旨のことを語っている。

「心が折れそうになった時、
 自分が続けてきたことを
 やめてしまおうと思ったこともあった。

 しかし、もし仮にやめてしまったら
 自分が自分ではなくなってしまう」

これは彼にとって、いまの自分があるのは、
やると決めたことを休むことなく
続けてきたからだという認識を
強く持っているからに他ならない。

彼の弛まぬ努力の仕方そのものが心の支えとなり、
いまを生きる力になっているのだと私は思う。
 
2015.12.27

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