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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.171a

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一語履歴 vol.180
論語の素読 180a運を掴む 180b売れる 180c温かい社会
一語履歴 vol.179
苦労に苦労 179a外堀を埋める 179b人間一人の力 179cいまがベストか
一語履歴 vol.178
燃える情熱 178a青春 178b小さな実践 178cいい顔をして
一語履歴 vol.177
子供の伸ばす 177a指導者の心得 177b成長するのか 177cイチロー選手
一語履歴 vol.176
大久保利通 176a自分の中で 176b停戦に導いた 176c本場で力を
一語履歴 vol.175
青年の覚醒 175a事業で最も 175b植民地開放 175cものづくりへの思い
一語履歴 vol.174
日本を創った 174a母親を納得 174b情熱と忍耐 174c快進撃の秘密
一語履歴 vol.173
感動が 173a若者に必要 173b老けない 173c伸びない...~人は窮地に
一語履歴 vol.172
ストレスに 172a幸運の女神 172b感謝 172c人を楽しませる
一語履歴 vol.171
当たり前の世界 171aしあわせ 171b突き抜ける 171c公文教育の原点
わたしのしあわせ
          里 みちこ(詩人)

大坂城公園の一角で詩の朗読会を20年以上にわたって続けてこられた
詩人の里みちこさん。
頭でつくったのではなく、心が動いた瞬間をとらえて詩にしていく。

たった二人で始めた朗読会でしたが、
その後は私の朗読に耳を傾ける人が次第に増えていき、
多い時には三十人にもなりました。

集まる方も主婦や会社の社長から
ブルーシートでテント暮らしをする男性など様々で、
いつしか遠く北海道など府外からも
朗読を聞きに来てくださる方が現れるようになりました。

朝の朗読では、たくさんの詩も生まれました。

集まってくださる方々を喜ばせたいというよりも、
むしろ口から零れ落ちるようにして、
次々と生まれ落ちていくような感覚でした。

例えば、「朝」という、
朗読会の始めに必ず詠んでいた詩があります。

 雲染め山染め空を染め
 生まれたばかりのおひさまは
 わたくしまでも染めていく
 家からめざめのまないたの音
 窓からぬくもりの湯気のあと
 お早う!
 生まれたてのわたし
 うまれたてのあなた

病気が重くなり、途中から朝の朗読に
来られなくなった浅野さんのために詠んだ詩でした。

誰も来ないある大雪の朝、
ひとり大阪城公園の桜並木を歩いていた時のことです。

枝に積もった雪をさっと払ったら、
そこに小さな芽が出ていることに
感動して生まれた詩もありました。

「いのちの四季」です。

 思い切り泣いて春がきて
 思い切り笑って夏がきた
 いっぱい泣いたら秋がきて
 いっぱい笑ったら冬がいった
 春に花びらひとひら出会い
 夏にお日さまきらきら浴びても
 秋には別れのひらひら落ち葉
 冬の風花ほろほろ沁みて
 泣いてるうちにまたも春
 季節はめぐり
 こころはめぐり
 思いきり生きてひととせすぎて
 いっぱい生きてふたとせすぎて
 齢かさねて生きてゆく
 今日もよろしく
 はるなつあきふゆ
 いのちよろしく春夏秋冬

20年間同じところで続けた朝の朗読は
今年の1月17日に区切りをつけ、
いまは同じ大阪城公園内にある森の中へと
場所を変えて続けています。

思えば私の人生には、自分から何かをしたいと
考えて始めたことは何一つありませんでした。

すべては人とのご縁に導かれるようにして、
詩人として歩んでくることができました。

小さい頃から私の憧れは、
枯れ木に花をぱっと咲かせる「花咲爺さん」でした。

私も花咲爺さんのように人の喜びを
自分の喜びとして生きていきたい――。

私が花咲婆さんになれたかどうかは分かりませんが、
そうやって私なりの「しあわせ」を
いまこの瞬間も感じています。
 
2015.11.22

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