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老いてますます盛んに 事業に発展に力を注いだ 松下電器産業創業者・松下幸之助氏。 その生涯は、 サミュエル・ウルマンの「青春の詩」にあるように、 老いというもの感じさせなものでした。 「すべての逆境、試練が人生や経営の糧になる」 上甲晃氏(志ネットワーク「青年塾」代表) 私は松下幸之助の本を読む時、 その生き方を少しでも自分の人生に 落とし込みたいという思いで読んできましたが、 松下幸之助のことを考えながら 私自身や同年代の70代を見ていると、 年とともに老けていく人、 年の割に元気な人がいるんです。 それは健康法でも何でもない。 老いるか老いないかは、 その人が何を極めようと思って生きているかに 関係していることに気づきました。 地位を極めたい人は、 地位を極めた後ガクッと老いる。 財を極めたい人は、 お金儲けができたところで老いていく。 しかし、道を究めたいという人は、 永遠に老いないんですね。 それどころか老いてますます盛んです。 私は松下幸之助という人は、 道を究めようとし続けたと思います。 「道」という字を好んで書いていますが、 経営の本質は何か、真理は何かという 経営道を究めようとしたのだと。 そういう視点に立つと、 道を究める上ではすべての逆境、 試練が人生や経営の糧になるんですね。 その意味で松下幸之助という人は、 極めて求道的な生き方をした人ではないかと。 松下幸之助が亡くなるまで 青春でいられた理由も そこにあるのではないでしょうか。 |
2015/07/25 |
「感謝こそ人間を健やかに成長させる根幹」 宇宙の中で地球だけに生命が宿されている。 宇宙から見た地球はものすごく美しいと 宇宙飛行士たちは口を揃える。 地球に住む生命体が発するオーラが、 地球を美しく輝かせているのに違いない。 その地球に住む生命体に宇宙は等しく天敵を与えた。 天敵がいなければあらゆる生命は増長し、 蔓延(まんえん)、跋扈(ばっこ)する。 それは調和を愛する宇宙の心に反するということだろう。 ただ、限りない生命体の中で 人間にだけ天敵がいない。 なぜか。長い間の疑問だったが、 ある時思い至った。 人間の天敵は外ではなく、 心の中にいるのだ、と。 人間を襲い、蝕(むしば)む天敵。 それは心の中に巣くう不平不満である。 事あるごとに湧き起こってくる 不平、不満、愚痴こそ、人間を滅ぼす天敵である。 歌人の生方(うぶかた)たつゑの母は、 少女の頃、ともすれば不満顔をするたつゑに、 「不満を持つ間は、人は幸せからはじき返されますのや」 とよく言ったという。 人生を知り尽くした人の英知の言葉であろう。 人間を損なう天敵の対極にあるもの、 それが感謝である。 心が感謝の思いに満ちあふれた時、 あらゆる不平不満は一気に消え去る。 感謝こそ人間という生命体を 健やかに成長させる根幹である。 |
2015/07/21 |
ナイチンゲール「看護覚書」 副題 “What it is, and What it is not”=「看護とは何か,看護でないものは何か」 「犠牲なき献身こそ真の奉仕」 部下に、ただ働けと言うのでは無く、きちんと休養を取るよう指示。 看護は、ともすると「犠牲的精神」が美徳とされがちですが, 自分たちの生活にゆとりがなければ、決して良いサービスは提供出来ない。 「看護師の訓練でいちばん重要で実際的なもの, それは何をどのように観察するかを教えることである」 脈の観察では,弱々しい脈のことを「1本の糸が皮膚の下で振動している」と表現、 ほかにも「跳ね上がるような脈は動脈瘤」、「時々途切れるのは心臓疾患」など、 様々な病気における脈の特徴を鋭く捉え、指3本でもこれだけ分かる。 脈拍は、文字で説明することはできない。実際に触れてみなければ分からない。 「患者にある食べ物を、 茶碗1杯ずつ食べさせるように言いつけられた。 患者の胃袋はそれを受け付けない。 それなら1時間ごとに大さじ1杯を与えてみよう。 それも駄目なら、15分おきに小さじ1杯を与えてみよう。」 看護とは、 新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさを適切に保ち、 食事を適切に選択し管理すること―― こういったことのすべてを、 患者の生命力の消耗を最小にするように整えることを意味すべきである。 本は、1859年、明治維新の9年前に発表、専門的な本ですが、 読みようによっては、人との関わり方を教えている本とも取れます。 |
2015/07/19 |
第16代アメリカ合衆国大統領 エイブラハム・リンカーンのメモ メモの内容は 「海軍総監、この青年にあったら話を聞いてあげてほしい」 『ある17歳の青年が、海軍入隊を希望し、フィラデルフィアからワシントンDCまで 歩いて行ったが、誰も相手にしてくれない。彼はがっかりしながらも、 大胆にもリンカーン大統領に会いに行く。リンカーンは見ず知らずの青年に会い、 親切にも海軍総監に、このメモをしたため、青年に持たせた。 この青年は、のちに有名なベル博士として世界に名をはせたのです。』 17歳の青年の話を聞き、メモを渡したリンカーンも素晴らしいが、 大統領に会いに行った17歳のベル青年も素晴らしい。 17歳のベル青年は、どんな風に話したのだろう。 また、リンカーン大統領は、何を感じたのだろう。 |
2015/07/18 |
文豪・夏目漱石が教師だった頃の 知られざる一面。 「子弟関係はここから始まる」 占部賢志氏(中村学園大学教授) その生徒は4年生でクラスの級長だった。 初めて教室に入ってきた漱石は赤い靴を履いていた。 だから、「赤靴」というあだ名がつくはずだったのだが、 結局つかなかったそうです。 なぜか。 それは漱石の学力に圧倒されたからだというのです。 漱石はすーっと入ってきて教壇に上がるや、 英語のテキストを開いて読み出した。 そしたら、その発音があまりに見事で 生徒たちはびっくりしたそうです。 その頃のテキストは数学でも何でも原書が多く、 日本人の先生はジャパニーズ・イングリッシュで読むわけです。 ところが、漱石はネイティブに劣らない発音で読む。 これに生徒は圧倒されるのです。 この授業では、続いて級長の彼が当てられ、 読んで訳すように命じられる。 そこで読んで訳したところ、 一カ所だけ訳が間違っていると指摘を受けた。 生徒は、この単語は予習のとき、 字引で調べたもので間違いはないはずですと答えると、 漱石は「では字引が間違っているから、 その字引を訂正するように」と応じたといいます。 こうして生徒たちのあいだには 今度の先生はすごいという評判が立ち、 「赤靴」というあだ名を引っ込めたというのです。 これなんですよ。 「この先生すごい」と生徒が感じたところから、 師弟関係は始まるのです。 生徒が何一つ圧倒されるものがなくて、 教育が成り立つはずはありません。 そんなもの、形式は整っていても似非(えせ)教育ですね。 |
2015/07/18 |
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