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一語履歴WORD vol.150

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一語履歴 vol.150
師弟関係 150a話を聞いて~犠牲なき 150b感謝こそ 150cすべての逆境
一語履歴 vol.149
この苦しみ... 149a教えて... 149b困難を 149c運がいい...
一語履歴 vol.148
感動する心 148a人生二度 148b一流シェフ 148c日本人と 148d心に
一語履歴 vol.147
危険に 147a苦しみの先 147b仏像を 147c辛い時こそ
一語履歴 vol.146
子供の能力をフルに開花させる 146aママが死にたいなら
一語履歴 vol.145
途中で 145aV字回復 145b呼び寄せる 145c見てくれている人
一語履歴 vol.144
自己を習う 144a円満に 144b全力投球 144c苦難を受け入れた時
一語履歴 vol.143
誠は 143a重光葵 143bお天道様に 143c歯と目と声
一語履歴 vol.142
人生逃げ場なし 142aピンチを 142b苦労を苦労と 142c無限の可能性
一語履歴 vol.141
100-1=0 141a締め切りがある 141b芸を磨き 141c先生
師弟関係はここから始まる
             占部賢志氏(中村学園大学教授)

文豪・夏目漱石が教師だった頃の 知られざる一面。
その生徒は4年生でクラスの級長だった。

初めて教室に入ってきた漱石は赤い靴を履いていた。
だから、「赤靴」というあだ名がつくはずだったのだが、
結局つかなかったそうです。

なぜか。

それは漱石の学力に圧倒されたからだというのです。

漱石はすーっと入ってきて教壇に上がるや、
英語のテキストを開いて読み出した。

そしたら、その発音があまりに見事で
生徒たちはびっくりしたそうです。

その頃のテキストは数学でも何でも原書が多く、
日本人の先生はジャパニーズ・イングリッシュで読むわけです。

ところが、漱石はネイティブに劣らない発音で読む。

これに生徒は圧倒されるのです。

この授業では、続いて級長の彼が当てられ、
読んで訳すように命じられる。

そこで読んで訳したところ、
一カ所だけ訳が間違っていると指摘を受けた。

生徒は、この単語は予習のとき、
字引で調べたもので間違いはないはずですと答えると、
漱石は「では字引が間違っているから、
その字引を訂正するように」と応じたといいます。

こうして生徒たちのあいだには
今度の先生はすごいという評判が立ち、
「赤靴」というあだ名を引っ込めたというのです。

これなんですよ。

「この先生すごい」と生徒が感じたところから、
師弟関係は始まるのです。

生徒が何一つ圧倒されるものがなくて、
教育が成り立つはずはありません。

そんなもの、形式は整っていても似非(えせ)教育ですね。
 
2015.07.18

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