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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.143a

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一語履歴 vol.150
師弟関係 150a話を聞いて~犠牲なき 150b感謝こそ 150cすべての逆境
一語履歴 vol.149
この苦しみ... 149a教えて... 149b困難を 149c運がいい...
一語履歴 vol.148
感動する心 148a人生二度 148b一流シェフ 148c日本人と 148d心に
一語履歴 vol.147
危険に 147a苦しみの先 147b仏像を 147c辛い時こそ
一語履歴 vol.146
子供の能力をフルに開花させる 146aママが死にたいなら
一語履歴 vol.145
途中で 145aV字回復 145b呼び寄せる 145c見てくれている人
一語履歴 vol.144
自己を習う 144a円満に 144b全力投球 144c苦難を受け入れた時
一語履歴 vol.143
誠は 143a重光葵 143bお天道様に 143c歯と目と声
一語履歴 vol.142
人生逃げ場なし 142aピンチを 142b苦労を苦労と 142c無限の可能性
一語履歴 vol.141
100-1=0 141a締め切りがある 141b芸を磨き 141c先生
重光葵 知られざる偉大な外交官の生き方
            福冨健一(作家)

今年は戦後70年の節目の年です。
GHQ(連合国軍)に占領された時、その占領政策の一つに、
公用語を英語にするというものがありました。
それを筆頭に度重なる窮地から日本を救った男・
重光葵(しげみつ・まもる)。

重光の功績の一つに、昭和20年9月2日、
ミズーリ艦上での降伏文書調印があります。

降伏文書にサインをすることは外相として
この上ない屈辱でしたが、重光はその任を
天皇陛下の命として謹んで受けました。

ところで、ミズーリ艦上での調印を終えて
ホテルに帰り、パイプを燻らせながら一息ついていた
重光の耳に重大な話が飛び込んできます。

マッカーサーが日本に
軍政を敷こうとしているという報告でした。

占領軍の布告の第1号は

「行政、司法、立法の三権を含む日本帝国政府の一切の機能は、
 本官(マッカーサー)の権力下に行使せらるるものとす。
 英語を公用語とす」

というものでした。

これを知った重光は驚きつつも、
落ち着いた口調でこう答えました。

「それはまずい。直ちに中止させねばならない」
「ドイツと日本は違う。ドイツは政府が壊滅してしまい、
 ドイツ政府に代わって軍政を敷いた。
 しかし、日本の場合、政府は存在している」

日本政府は直ちに臨時閣議を開き、
布告が中止されるよう努力する方針を確認。

これを受けて翌日、重光は
岡崎勝男終戦連絡中央事務局長官とともに
マッカーサーのもとを訪ねます。

重光は日本とドイツとの違いを述べ、

「日本政府をとおして占領政策を実行することが
 最も賢明な策である」

と訴えました。

対するマッカーサーは、

「連合国の意図は、日本を破壊し奴隷化することではない」

と応じますが、重光は納得しません。

「占領軍が軍政を敷き、直接行政の責任を取ることは、
 日本の主権を認めたポツダム宣言以上のことを日本に要求するもの。
 今回の布告は政府抜きで直接命令できるものであり、
 政府への信頼はなくなり国内は混乱に陥る。
 布告は即刻取り下げていただきたい」

と断固、取り下げを要請したのです。

重光はさらに、ポツダム宣言の忠実な履行を決意され、
平和を熱願された天皇陛下のご意思などを粘り強く伝え、
交渉を続けました。

次第にマッカーサーは心を開き、
話に相槌を打つまでになりました。

ついに「貴下の主張は了解せり」と布告の取り下げを約束し、
「重光大臣、必要ならいつでも来て差し支えない」と
機嫌よく握手まで交わして別れたといいます。

占領政策が日本政府をとおして行われるようになった背景には、
重光がマッカーサーを諫め、翻意を促すという
知られざる命懸けの交渉があったのです。

マッカーサーとの交渉といえば、
天皇陛下からの贈り物を丁寧に扱わなかったマッカーサーを
白洲次郎が叱り飛ばした話が有名ですが、
真偽の程は明らかではありません。

しかし、重光とマッカーサーとのやりとりは、
江藤淳編集の『占領史録』に記録された史実なのです。

以下の言葉も、重光の外交交渉の気迫を伝えて、
なお余りあるものがあります。

「自分は戦場において討ち死にの覚悟である。
 もし今日爆弾に倒れるとも、
 それは外交戦線の先端におるものの本望とするところである。
 自分のごときものがそれによってわが帝国の外交に
 何らかの魂を入れることができるなら望外の幸せである」
 
2015.06.03

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