過去の一語履歴を見ることが出来ます。
困難を血肉化する生き方 岩井虔氏(PHP研究所客員) 上甲晃氏(志ネットワーク「青年塾」代表) 同じ苦労をしても、その苦労によって人生に影ができる人と深い味わいが 生まれる人に分かれると、松下幸之助氏の薫陶を受けた上甲氏は言います。 【岩井】 不思議なのはね、苦難の時に 松下幸之助の目は輝くんですよ。 苦難の時期を喜んでいるわけではないんだけれども、 危機になると、不思議に 勇気や力が出てくるのでしょうか。 熱海会談の後、自ら営業本部長代行を 兼務してセールスの現場指揮にあたり、 業績を盛り返すわけですが、 つくづく修羅場に強い人だと思います。 創業者にとって会社というのは 自分の子供と一緒ですからね。 何者にも代えがたいものです。 しかも、社会の公器として愛し、 強い軍団に育てているはずなのに、 大きな荒波の中で幾度も潰れかかり、 その度に切り抜けてこられた。 「運がよかった」というのはそういう 松下幸之助のしみじみとした感慨でしょう。 【上甲】 私は若い人によく言うんです。 同じ苦労をしても、 その苦労によって人生に影ができる人がいる。 かと思うと人生に深い味わいが生まれる人がいる。 何が違うかというと、 富士山に登りたいという 強い意識を持つ人にとっては、 途中の苦労は皆、血となり肉となるんです。 しかし、無理やり登らされている感覚の人は、 それをすべて苦しみと受け取ってしまう。 人生の基本はやはり使命感、志だと思います。 その意味において松下幸之助という人は 公の気持ち、使命感が人並み以上に強かった。 だからこそすべての困難を 血肉にできたのだと思います。 と同時に、幸之助は苦難をとおして 鋭い人間洞察力を身につけた。 政経塾でもよく 「人間の本質を勉強しいや」 「政治よりも人間の本質やで」 と言っていました。 人間に対する洞察力がないと 真のリーダーになれないことは確かでしょうね。 |
2015.07.16 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日