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家庭も仕事も劇的に円満になるヒント 大久保あい子(倫理研究所参事) 今年、数えで103歳を迎えた大久保あい子さん。 かつて満洲の地で敗戦という苦汁を嘗め、 日本に戻ってからは倫理研究所創始者・丸山敏雄に私淑し、 倫理研究所参事としていまも活動を続けています。 ――大久保さんが倫理研究所に出合われたのはいつ頃ですか。 あれは昭和29年のことでした。 近所で「倫理講演会」と書かれたポスターを見たんですよ。 何か惹かれるものがあって 会場になっていた近所の五軒小学校に行ってみたら、 テーマは「子育ての秘訣」でした。 その内容がとてもよかったんですよ。 当時は4人の子供の母親で、子供を立派に育て上げたい という思いがすごく強くありましたから、 ここで勉強しようとすぐに倫理研究所に入れていただいたんです。 そうしたら倫理というのは、とにかく実践がすべてで、 まずは早起きが大事だというので、 毎朝午前5時から1時間行われる「早朝講座」に 通い始めることにしました。 ――毎日ですか。 そう、年中無休です。 まだ暗いうちに家を出て勉強したら、 すぐに家に帰って子供のお弁当をつくって主人を送り出す、 という新しい生活が始まりました。 早朝講座で子育てについて学んだことはいくつかあって、 その一つが「子は親の心を実演する名優である」というものでした。 ですから子供にあれこれ要求するのではなく、 自分の生活態度を引き締めようと心掛けました。 それから、夫婦仲がとびきりよいことも大切で、 夫婦の呼吸がぴったり合っていれば 子供は放っておいても大丈夫だということも学びましたね。 もう一つ大切なことがあって、 それは親自身が親の「良き子」に返るべし、ということ。 でもこれを実践するには 最初は抵抗がありましたけど、努力しました。 ――お姑さんとの関係ですね。 当時既に義父母は亡くなっていたのですが、 すぐには気持ちの整理はつきません。 でも子供たちの教育のためだと、 お墓参りをしようと思い立って毎日続けたり、 義父母の偉かったところをいろいろと思い浮かべているうちに だんだんと、わだかまりが消えていったように思います。 結局は子供のできが悪いのは親が悪いからそうなるので、 ずっと自分の勉強でしたね。 親が先に勉強すれば、子供も勉強するんです。 おかげさまで子供たちはそれぞれ立派に育ってくれたので、 それが一番嬉しいですよ。 ―― 一つひとつの学びを実践に結びつけられているのが 素晴らしいですね。 やるべきことは、意地でもやり遂げるんです。 それからどんなに忙しくて疲れていても 「疲れた」って言わないと決めていました。 言葉は恐ろしいですよ。 「疲れた」と言った途端に本当に疲れるんですから。 |
2015.06.12 |
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