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苦労を苦労と思った瞬間が敗北の時 木村皓一(ミキハウス社長) 子供服の高級メーカーとして 有名なミキハウス。 44年前、たった1人で子供服の製造卸会社を興し、 そこから世界のトップブランドへと育て上げたのが 木村皓一社長です。 中井 木村社長はどのようにしてミキハウスの事業を 軌道に乗せていかれたのですか。 木村 営業の成果もあって九州、四国、中国、関西の高級子供服店は だいたい取り引きしていただけるようになりました。 ところが2000年、大規模小売店舗法(大店法)が 廃止になりましたでしょう。 中井 ああ、大型店の拡大や進出を規制していた それまでの法律がなくなって、 昔からある商店街の小売店は 次々に廃業に追い込まれていきましたね。 木村 僕たちは一軒一軒小売店を開拓していって当時、 全国に3千店舗の取引先を持っていったんです。 大店法の廃止によって、もうそれは大打撃ですよ。 商店街がなくなってしまえば、売り方を根本から変えないといけない。 不幸には不幸が重なるものですね。 統廃合によってメーンの銀行がなくなって、 別の銀行と取り引きせざるを得なくなりました。 会計基準も変わって債務超過だと。 保有していた土地を思うように売れなかったこともあって、 結局5年間、ファンドを入れることになったんです。 中井 大変でしたね。 木村 だけど僕は全然、危機だとは思いませんでした。 メーンバンクがなくなるのは、さすがに想定外でしたけど、 商売には自信がありました。 大店法がなくなったら、百貨店との取り引きや通販、 海外事業などに切り替えれば生き残れると考えました。 実際、そのとおりになりましたからね。 中井 試練に遭って軸がぶれることのない木村社長のお話には、 大いに学ばなくてはいけないと思っています。 木村 いや、僕はただ自分がやりたいことをやっているだけ。 仕事が楽しいんです。 志に向かって歩いていったら、 いいことも起きるし、悪いことも起きますよ。 そしてそれを楽しむ。それでいいのではありませんか。 僕は自分たちが作った商品を喜んでいただくこと。 贈って喜ばれ、贈られて喜ばれ、使って喜ばれる。 創業から今日までそれだけを考えて事業をやってきました。 それはいまも一つも変わっておりません。 やっぱり人間、夢、志を忘れたらいけませんね。 それをどういう状況に直面したとしても 絶対に曲げることなく、楽しんでいく。 それを苦労と思った瞬間に負けやと僕は思っています。 志を貫いていくうちに道は開け、夢は掴めるものではないでしょうか。 |
2015.05.28 |
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