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人生二度なし 森 信三(国民教育の師父) 「私の生活の状態からすると、 やはり死ぬということは、 もう本当に目の前に来ているんですからね」 86歳の時、脳血栓で倒れられ 半身不随の身になられた森信三先生。 療養生活を送っていましたが、 森先生を師と仰ぐ教育者の勉強会「実践人」の方々の前で お話をされたのが生涯最後の講演となりました。 そのテーマは「人生二度なし」――。 教えを求めんとする弟子たちの思いに応えるべく、 車いすで登場した森先生が、 91歳、マヒの身体で語った 「我が人生」と 「二度とない人生、いかに生くべきか」。 その真摯な気迫に圧倒されます。 「死ぬということと、生きるということ。 これこそ絶対に、 何兆分の一の例外もないんですから、 これほど絶対な真理はないんですからね」 「散った花は、元の枝には帰らない。 もう役目済んだんだから。 こりゃ厳しいですよ。 “人生二度なし”っていうことは、 その厳しさを含んでいる」 「生きている限り、最期の一瞬まで、 生かしていただいている最期の一瞬まで、 自分の命ぜられた役目を尽くさねばいかん。 結論はそれだけです」 |
2015.07.10 |
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