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母親がその人格の光 親鸞の教えの伝道者・暁烏敏(あけがらすはや)の詠んだ歌。 十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや 十億の人に十億の母がある。 しかし、自分にとっては 自分の母こそが最高の母だという歌です。 母が子に対して注いできた 無償の愛が子をしてそう感じせしむるのです。 坂村真民さんの詩。 念ずれば花ひらく 苦しいとき 母がいつも口にしていた この言葉を わたしもいつのころからか となえるようになった そうしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった 38歳の時にご主人が 42歳の厄を越えずに急逝、 女手一つで5人の子どもを育てる 苦しい日々の中で、 お母さんが愚痴をいう代わりに 口にしていた言葉――念ずれば花ひらく。 その言葉が真民さんの生涯を貫く 言葉となったのです。 母がいつもどういう言葉を口にしているか。 その言葉はいつしか、 子どもの人生を左右する大きな力になる。 そのことをこの詩は教えてくれています。 明治期、女子の教育の大事さに気づき、 実践女学校を創設した下田歌子は こういう言葉を残しています。 「社会風潮の清濁は、 その源男子にあらずして女子にあり…… まことに揺籃(ようらん)を揺(ゆる)がすの手は、 以て能く天下を動かすことを得(う)べし」 母親がその人格の光で どう子どもを照らしていくか。 それは国のあり様をも 決定していく力になるということです。 |
2019.05.15 |
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