過去の一語履歴を見ることが出来ます。
心と環境の両面を明るく 相澤 孝夫(相澤病院 最高経営責任者) スピードスケート女子のエース小平奈緒選手を 支援している相澤病院の相澤孝夫さん。 いまでこそ地域を支え病院経営で注目を 集めていますが、かつては経営難に陥ったことも。 相澤さんはいかにして組織を蘇らせたのか。 最初の頃に力を入れて取り組んだのが、 病院の雰囲気、職員の心を明るくすることでした。 ──病院の雰囲気、職員の心を明るくする、 その取り組みについて詳しくお話しください。 経営がうまくいってない時って、どうしても 全体の雰囲気が悪くなってしまうでしょう? 職員が明るくなければ、患者さんを明るくすることもできません。 ですから、職員たちの気持ちが少しでも明るく前向きになってほしい、 また、地域の方にも病院のことをより知ってほしいとの思いで、 「病院祭」というお祭りを企画し、 バザーや各部署をアピールする演劇などをやったんですね。 私も、職員たちを前にしたスピーチで、 当院のこれまでの歴史などにも触れ、 いま取り組んでいる改革が職員や患者さんにとって どれだけ必要とされているか、大変だけど、 力を合わせて一緒に頑張ろうという思いを伝えました。 さらに、病院の建物自体も明るくしようと考えたのですが、 建物を新しく建て替える予算はありませんから、 トイレや玄関などを掃除して、ピカピカにしました。 ──病院の掃除を。そこにはどのような思いがあったのですか。 やっぱり、人の心と形・外部環境は関係していて、 その一方の改善に取り組んでも うまくいかないという思いがありました。 実際、心と環境の両面を明るくしていくことによって、 職員の気持ちも前向きになっていきました。 そして、理事長になって2年目頃から、年功序列の給与制度を廃止し、 その人の能力をきちんと評価して、頑張った分だけ給与が上がっていく、 業績に貢献した分だけボーナスに反映させる、 という仕組みもつくっていきました。 どういう方法でやるかはそれぞれですが、 人を動かし組織をよくしていくためには、 とにかく年齢とか役職ではなく、職員の頑張りに応じた 処遇をすることがものすごく大事だと思ったんですよ。 それは、経営トップが職員一人ひとりの頑張りを しっかり見ているというメッセージにもなります。 |
2019.04.15 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日