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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.317c

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一語履歴 vol.320
軸をぶらさない 加齢は 320a苦が いつも全力で一所懸命
一語履歴 vol.319
教師の使命 319a自分の... 319b身から出た 319c足こぎ車いす
一語履歴 vol.318
ひたむきな努力 318a祖父の施し  318b適材適所 318c与えること
一語履歴 vol.317
命懸けの仕事 317a私のみるところ 317b考えるべき 317c公平
一語履歴 vol.316
この世の宝 心から来ている 人間も一人前 316a辛い出来事も
一語履歴 vol.315
裏切らないこと 315a朝の読書 315b人が嫌がる 315c人間の力は
一語履歴 vol.314
後から来る 314a湯ぶねの教訓 314bプロフェッショナル 314c叱って
一語履歴 vol.313
大豆100粒運動 313aよく見ましょう 313b覚悟を持とう 313c昇った日は
一語履歴 vol.312
諦めなかった道 312a人間の智慧 312bピンチは 312c一人の人間が
一語履歴 vol.311
我がこころの師 311a記憶は 311b人各々分有り 311cなお進まん
命懸けの仕事が自分を鍛えた
              鍵山秀三郎(日本を美しくする会相談役)

高校卒業後、自動車用品会社に勤め始めた
鍵山さん。待っていたのは、命の危険すら
感じるほどの過酷な環境でした。

入社して間もない頃は何の知識も技能も
ありませんでしたから、商品の配達や
売掛金の回収に駆け巡り、合間を縫って
自動車用品をつくったりメッキ加工を
施したりする技術を習っていきました。

また、米軍の払い下げ物資を落札してトラックで
引き取ってくるという仕事もしていました。
高校で習った程度の英語力しかなく、喋ることはできません。
それでも会社から指示された入札の基準に従って
見よう見まねで商品を落札し、税関に申告して税金を納め、
4トントラックを3~4台連ねて私の親くらいの
年齢の労働者ばかりを10~20人ほど乗せて、
引き取りに向かいました。

朝九時から11時半までの間に積み終えなければ、
残っている商品があっても締め出されてしまうため、
何としても時間内に積もうと必死でした。

当時はフォークリフトなどなく、
すべて人力で積まなければなりません。

中には自動車とは関係ない物も多く、
自分の背丈より大きな直径2メートルのタイヤもありました。
転がしている途中で倒したら起こせませんし、
もし下敷きになったら大怪我をするでしょう。

雨や雪の日は地面が滑りやすく、神経をすり減らすようにして、
まさに命懸けで運びました。ブレーキの故障しているバスを、
立川基地から坂の多い道を通って
西新橋の会社まで運転したこともあります。

他にもたくさん辛い、危険な仕事をしてきました。

それまで経験したことのない、なおかつ自分の能力を
遥かに超えることを要求されてきたわけですが、
それを私は拒否しませんでした。できないと決めつけないで、
とにかくやってみる。できるか、できないかではなく、
やるしかない。そういう心掛けで取り組んできたおかげで、
能なしで意気地のなかった自分を鍛えることができたのです。

「やったことないからできません」という台詞は、
逃げている人間の言い訳にすぎません。
 
2018.09.17
私のみるところでは
世の中は案外公平であります。
案外というよりも、
むしろ非常に公平であります。

多少の例外はあるかもしれませんが、
本当にやればやっただけのことはあります。

ごまかしたり、手を省いたりしていては、
特に学問の世界ではだめであります。
                 『平澤興一日一言』

若い頃、私は
「進むべき 道は一筋 世のために
 我慢頑ばり 今日もあしたも」
などという歌をつくって、
これを座右の銘としたことがある。
                 『平澤興一日一言』
 
2018.09.17
2018.09.14
考えるべきはいかに死ぬか
             五木 寛之(作家)
             横田 南嶺(臨済宗円覚寺派管長)

【横田】
いま思い出しても冷や汗が出るんですが(笑)、
私は(松原泰道)先生に色紙を差し出して、
仏教の教えをひと言で言い表す言葉を
書いてくださいとお願いしましてね。

有名人にサインをねだるような感覚だったんですが、
先生は快く応じてくださり、この言葉をくださったんです。

「花が咲いている/精いっぱい咲いている
 私たちも/精いっぱい生きよう」

15歳の少年に向けて、仏教の神髄をここまで
平易に表現した言葉はないと思うんです。

【五木】
その言葉は以前、『致知』で拝見して私も
大変感動しました。これも実に素晴らしい言葉ですね。

ただ、私のいまの実感はその逆でしてね。
松原先生の言葉になぞらえて言うならこうなるんです。

「花が散っていく/精いっぱい散っていく
 私たちも/精いっぱい散っていこう」

【横田】
あぁ、精いっぱい散っていこうと。

【五木】
まぁ根がひねくれ者ですから、
そう考えるというのもあるんですが(笑)。
これからは高齢化社会でしょう。日本ではこの先、
何100万人という団塊の世代が一斉に75歳以上になり、
連日嵐のように世を去っていくわけです。

ですから、死というものをどう受け止め、
それにどう対処していくか。

この問題が、いまの日本人の一番大きな
命題だと私は思っているのですが。

【横田】
確かにそれは大事な問題だと私も思います。

【五木】
最近、『君たちはどう生きるか』という本が
コミックになってベストセラーになっていますけど、
それどころじゃないだろうと(笑)。
いま真剣に考えなければならないのは、
いかに死ぬかがテーマだろう、
というのが率直な気持ちなんです。
どんな美しい花もいずれ散っていく。
ならばどうすれば精いっぱい散っていけるのかと。

もちろん花には咲くと散るの両方があって、
15歳の少年はこれから
精いっぱい咲いていかなければならない。
けれども私のように80代も後半になりますと、
どうしても散っていくことのほうに
関心が向いてしまうんです。

松原先生は、15歳の横田少年には
「精いっぱい咲きなさい」と説かれたけれども、
私がもしいま松原先生にお目にかかったら、
「花は散っていく。あなたも精いっぱい散りなさい」
っておっしゃったかもしれませんね(笑)。
 
2018.09.14

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