本文へスキップ

      次代に輝く住まいを創る

TEL. 0246-65-2311

〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.312

過去の一語履歴を見ることが出来ます。

一語履歴 HOME
⇦前 一語履歴 次⇨ 
一語履歴 vol.320
軸をぶらさない 加齢は 320a苦が いつも全力で一所懸命
一語履歴 vol.319
教師の使命 319a自分の... 319b身から出た 319c足こぎ車いす
一語履歴 vol.318
ひたむきな努力 318a祖父の施し  318b適材適所 318c与えること
一語履歴 vol.317
命懸けの仕事 317a私のみるところ 317b考えるべき 317c公平
一語履歴 vol.316
この世の宝 心から来ている 人間も一人前 316a辛い出来事も
一語履歴 vol.315
裏切らないこと 315a朝の読書 315b人が嫌がる 315c人間の力は
一語履歴 vol.314
後から来る 314a湯ぶねの教訓 314bプロフェッショナル 314c叱って
一語履歴 vol.313
大豆100粒運動 313aよく見ましょう 313b覚悟を持とう 313c昇った日は
一語履歴 vol.312
諦めなかった道 312a人間の智慧 312bピンチは 312c一人の人間が
一語履歴 vol.311
我がこころの師 311a記憶は 311b人各々分有り 311cなお進まん
諦めなかった道は絶対に開く
              井本 勝幸(日本ミャンマー未来会議代表)
              鬼丸 昌也(テラ・ルネッサンス創設者)

約70近くも紛争状態が続いていた
ミャンマーに単身乗り込み、和平実現への
道筋をつけられた井本勝幸さん。
その活動はまさに命懸けそのものでした。

【井本】
和平に至るまでの道のりは本当に大変でした。
各少数民族の中には、民族同士で統合したいという
同調者がいたので、そうした人物を介して
彼らの勢力地域に入っていくわけですが、
内戦が激しいところは特に命懸けでした。

向こうでは主に車で移動していたのですが、
時にはものすごい銃撃を受けるわけですよ。
そうすると運転手が怖気づいて、「引き返そう」
って弱音を吐くものだから、「引き返すな。
当たんねぇから、全速力で行け」って
進ませたから助かったこともありました。

【鬼丸】
すごい話ですね。

【井本】
結論から言えば、きっとそこまでのことを
していなかったら、彼らの信頼を得ることは
できなかったと思うんです。どの少数民族も
70年この方、ずっと身内を殺されてきた
者同士じゃないですか。私がいいことをしよう
と言ったからって、「よし手を結ぼう」
なんてことにはならないんですよ。

私はほとんどすべての少数民族のところを回りましたし、
そこで彼らと同じ飯を食いながら、
「ああだ、こうだ」と話し合いを重ねました。

内戦の現場を彼らと一緒に駆け抜けたこともありましたけど、
彼らの信頼を得るのにはそれで十分だったと思いますね。

ただ、そうやって信頼を積み重ねていく中で
ようやくできたUNFCが潰れかけた時期がありました。
UNFCの事務所はタイのチェンマイに置いていたのですが、
ミャンマー政府が我われの動きを嗅ぎつけて、
タイ政府の警察に乗り込ませたんです。

おかげで事務所が潰されて、
海外からの支援も一時途絶えてしまいました。

【鬼丸】
武装勢力のリーダーたちは動揺しませんでしたか?

【井本】
しましたね。弱音を吐くやつもいましたよ。
だから私は怒ってこう言いました。
「軍人のくせになんだその態度は」って。
「ここで諦めるんだったら死のう。俺も一緒に死ぬ。
それなら潔くっていいじゃないか」と言って、
彼らの前に短刀を差し出しました。

そうしたら、「井本、もう一回やろう」って言うんですよ。
「だったら弱音なんか吐くんじゃねぇ。
諦めなかった道は絶対に開くんだから頑張ろう」
って励まして、とにかく彼らに前を向かせました。

そういった修羅場は何度かありましたけど、
それらを全部乗り越えたからこそ、
2011年に単身乗り込んでいって、
その4年後にしてようやく政府との間で
和平交渉のテーブルに就くことができたんですよ。
 
2018.08.04

バナースペース

櫛田建設株式会社

〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日