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命を懸ける姿勢が人を感化する 【稲盛和夫氏のご指導で他に印象に残っていることはありますか】 数えきれないほどあります。 中でもやはり一番大切にされていたのは、 まずは「責任を持て」ということでした。 この会社ではいままで誰が責任を持って 経営をしてきたんだと。 本部長一人ひとりが自分の本部のことに 100%の責任を持っているのかと。 その責任感がなければ 執行もできないだろう、 と我われに強く訴えかけられました。 会議の場で我われ役員が時間をいただき、 個別の案件について提案させていただいた 時のことは、いまも忘れられません。 そこで名誉会長が見ておられたのは、 説明の内容よりも、それを説明する 我われの「心意気」でした。 これ以上聴く必要がないと判断されれば、 最初の5分で「もう帰りなさい」と。 君の話には魂がこもっていない。 本当に認めてほしいなら、 私と刺し違えるつもりで来なさい。 その気迫のない者は去りなさいと。 ですから5分、10分、なんとか持ち堪えようと 懸命に説明をする。 30分聴いていただいて ホッと胸をなで下ろしました。 もちろんその上で判断が下るわけですけれども、 そういう「真剣勝負」の場を毎日毎日 過ごさせていただいたことは 本当に大きかったですね。 ●「土俵の真ん中で相撲を取る」 常に土俵の中心を土俵際と思い、 一歩も引かない気持ちで仕事に当たること。 余裕のあるうちに全力で仕事に当たるべきで、 余裕ができても慢心せず、緊張感を持って 全力を尽くすべきだ。 |
2013.03.07 |
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