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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.031

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最も難しく、かつ最も大事なことが...
最も難しく、かつ最も大事なことが
     人にサービスをすることです。

           水戸岡鋭治(工業デザイナー)

私は、働くとは即ち人にサービスをすることだと思うんですね。
人のことを考えられるのは能力が高いということであり、
幸福になれる基本ではないかと。

だから私の事務所では十名ほどスタッフがいるんですが、
来客の予定があると「こういう人でこのくらいの年齢だ」
とだけ話してお弁当を買いに行かせます。

お客様のことを考え、いかによい弁当を買うことができるか。
それができない者によいデザインはできません。

お客様には一時間おきにお茶を出し、
三時にはおやつを、夜には夜食を用意する。
だから会議があると大変で、社員はデパートへ買い出しに、
お茶出しにと、一日中走り回っています(笑)。

会議とはどういうものであるかが
若い人にはなかなか分からないようですが、
いいお茶が出たり、いいお菓子が出るといい会議ができる。

だから新人は皆それを一年なり二年なり一日中やるんです。

おいしいお茶がはいるとお客様も長居をされますから、
豊かなコミュニケーションができて、
よい信頼関係が生まれるんですね。


だから若い子によく言うんですが、
絵を描いたりコンピュータを動かしたり、
そんなことはいつでもできるよと。

新人の時にお茶出しをやったり、
弁当を買いに行ったりしたことが、後でどれほど役に立つか。

棚から食器を出して、
どれをどう使うか考えているだけでも
センスを磨ける。

つまりデザインセンスはテーブルの上だけで
ほとんど磨けるんですね。
最も難しく、かつ最も大事なことが
人にサービスをすること。
 
2013/04/06

学級崩壊したクラスを次々と立て直し、
   全国の教育関係者から注目を集める

「学級崩壊のクラスをこうして再生させてきた」

         菊池省三(北九州市立小倉中央小学校教諭)

本年度(平成二十四年)四月、
赴任したばかりの小学校で
私は六年生を担任することになった。

初めて来た学校でいきなり最終学年を持つことは
あまりないが、隣のクラスの先生も
着任したばかりだという。

聞けば一年間で六人担任が代わったこともある
大変な学年で、卒業年次にもかかわらず
誰も持ち手がないということだった。

クラスの状態は確かにひどく、
私がよそ見を注意すると、
多くの子がチッと舌打ちをしたり、
「分かってま~す」などと横柄な受け答えをする。

ひどい場合には机をバーンッと殴り、
反抗的な態度を露わにすることもあった。

一年間で担任が何人も代わってしまうのには、
子供だけでなく、親のほうにも問題がある。

僕は悪くないのに、という
子供の一方的な話を聞いた親が
「担任の指導が悪い」と抗議をしてくる。

親である自分や我が子にも
非があるかもしれないという意識はまるでなく、
文句を言えばどうにかなる、
実際に担任を代えさせることもできるという
悪循環に陥っていた。

そうやって他者を攻撃するのは、
自分に自信や安心感がないことの裏返しでもあるのだが、
本人たちは我こそが正しいと信じて疑わない。

こうした例は一年前の私の学級ばかりでなく、
全国的にもほぼ似たようなものではないかと思う。

  「ほめ言葉」の力を生かして
   子供たち一人ひとりに自信を持たせ、
   教室を楽しい学びの場に変えてきた
 
2013/04/04

「人の世に変わらぬものは変化のみ」

         西水美恵子(世界銀行元副総裁)

(国民総幸福量という言葉で知られるブータンは)
日本では長閑で幸せな国だと考えられているようですが、
実際はそんな生半可なものではありません。

ブータンは人口七十万にも満たないのに、
およそ十二の異民族を抱える多民族国家ですから、
国家経営を誤るようなことがあれば
隣国の中国やインドに潰されてしまうリスクが常にあります。

雷龍王四世はこの難題に本気で取り組んでおられました。
世界を見渡せば、どの国家にでもバラバラになる
リスクがある中で、雷龍王四世ほど
危機管理的な国家戦略を念頭に置くリーダーは、
私にとっては稀有な存在でした。

実際、出会いそのものからして異例でしたから。

初めてブータンを訪問したのは、
副総裁になってからのことでしたが、外交儀礼上、
総裁でもなければ陛下に謁見を賜りたいなどと、
言えません。

ですから国王にお会いするつもりなど毛頭なく、
これはどの国でも初訪問で必ずしていたことですけれど、
空港から寒村へ直行して、農家に滞在する
という旅程だったのです。

ところがブータンのパロ国際空港に出迎えてくれた
大蔵省次官が、おもむろに
「明日、陛下が謁見を賜るとのご命令だ」と……!

新任の副総裁が日本人で、そのうえ女性だから、
お珍しいのだろうというくらいに思っていたのです。

でも謁見後に大蔵大臣が教えてくれたのですが、
陛下は私の旅程を事前にご覧になって、

「この副総裁は、本気で我が民のために尽くすつもりだな」

とおっしゃったそうです。

初めて陛下にお会いした時、開口一番、
こう仰せられました。

「人の世に変わらぬものは変化のみ」。

絶対王制から民主制への政治改革を
先導しておられたのですが、国民は猛反対。
「無常」だからこそ改革は先取りするのが賢いと、
国民を説き回っておられたのです。

具体的な取り組みについてお話しくださったのですが、
私はその一所懸命さ、本気で国民のことを考えて
事をなさるお姿に胸打たれました。

そこにはご自身の地位への固執など微塵もありませんでした。

当時、世銀の組織文化を変える改革を始めたばかりで、
風当たりが強く、随分悩んでいたのですが、
陛下のそのお言葉がストンと心に落ちました。

どのような環境に置かれようとも、一所懸命に、
成長し続ける組織文化の種を一粒でも蒔けばいいのだと。

そうしたら急に心が軽くなって、無礼にも、
御前でクスクス笑い出してしまったのです。
陛下は、面白そうにご覧になっておられましたけれど(笑)。
それからのお付き合いです。

国王陛下は私にとってただ一人の「メンター」です。
 
2013/04/03

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