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「どん底で私を救った句」 「明日のことを思いわずらうな 明日は明日自身が思いわずらうであろう 今日の苦労は今日一日で十分である」。 今日まで何をクヨクヨと思い悩んでいたのだろう。 私はただ治りたい、元気になりたいと 自分のことばかり考え、家族や周囲の人たちに 迷惑や心配をかけていたのに全く感謝もせず、 その上自分の不幸を嘆き悲しんでばかりいた。 そんな自分がとても情けなく、 恥ずかしくてたまりませんでした。 今日のことは今日生きているだけで十分なのに、 なぜ明日のことまで思い煩うのか。 今日一日精いっぱい生きなくてはいけないのに、 なぜ明日具合が悪くなったらどうしよう、 死んだらどうしようなんて考えるのか……。 私はなんて馬鹿な生き方をしてきたんだろう。 とにかく今自分が変わらないといけない。 |
2013/03/02 |
「プロ野球優勝の法則」 天野篤(順天堂大学医学部教授) 【天野】 私も34歳の時、先生と同じように 「明日から来なくていい」と言われ、 全くゼロの状態になりました。 新東京病院も須磨先生という後ろ盾があるにせよ、 新興で、大病院などにどう立ち向かっていくか 思案しましたが、そこはやっぱり若さで 乗り切れたと思うんです。 そしてその1年くらいの中で確信したのが 「プロ野球優勝の法則」というものでした。 【南淵】 それは、なんですか。 【天野】 野球のペナントレースでは 勝率5割5分で優勝するチームもあれば、 4割5分で最下位に沈むチームもある。 要するにプラスマイナス十%の差で、 全部掴むか、全部失うかが決まるんです。 外科手術も、この10%、 場合によっては5%をどう出し入れし、 自分のほうへ引き寄せられるか、 それによって明暗が決まるのだと。 【南淵】 なるほど。その5%をいかに引き寄せるかですね。 【天野】 そのために大切なのは、相手をよく観察することです。 アンテナを張って情報をとにかく収集し、 これまでの経験と知識を総動員して3秒で判断する。 3秒で次の一手を考える。 【南淵】 判断は数秒でも、大事なのはその前に 必ず「観察」があるということです。 |
2013/02/27 |
食べ物を変えれば体質が変わる 『体温を上げる料理教室』 若杉友子さん(食養研究の第一人者) 「貧血、冷え性というのは、 まず食べ物で立て直すしかない。 薬はだめ。 今はなんでも薬で治そうとするけれど、 それが重大な間違い。 大変危険ですよ」 こう語るのは、いまや食養研究の第一人者と 謳われる若杉友子さん。 実はこの若杉さん、 70歳を過ぎた現在も眼鏡をせずに新聞を読み、 スクワットも70回はできるというほど元気。 普段は緑に囲まれた山村で、 野草料理や日本の伝統料理を中心に 自給自足に近い生活を送っています。 それとともに、 全国から人が集まる人気の料理教室も開催し、 正しい食生活を世の中に広めるための 活動にも力を注がれています。 いま、いろんな野菜がでてますが、 外来の野菜は陰性が強いの。 そもそもF1の種(交配種)で育った野菜は、 それだけで陰性が強いんです。 だからいま若い人たちの多くが 貧血、冷え性、便秘症に低体温になって、 子供ができない人、 子供を育てられない人ばっかりになっている。 私はそれを一番強く言いたいんですよ! 料理教室にも不妊の人がいっぱい来ています。 「あんたの食生活が間違っているから子供が授からないの」 とはっきり言うんですよ。 「まずあんたたちの体温を上げなきゃダメだ」 って。 体温を上げるにはまず食の陰陽を覚える。 そしてパンをやめて雑穀を食べる。 稗(ひえ)は特にいいですね。 野草と同じ生命力の強さがあります。 食の陰陽を知って、 野草や稗などを食べていると精神的に打たれ強くなりますよ。 そうして体温が上がってくると、明るく前向きになります。 貧血、冷え性、便秘症に低体温じゃ 絶対に楽しい人生を送れるはずがない。 |
2013/02/26 |
「問題行動には根っこがある」 安永智美(やすなが・さとみ= 福岡県警察本部少年課飯塚少年サポートセンター 少年育成指導官) 「立派な部屋も与えて何不自由ない生活を させているのに何が不満なんだ? この家に居場所がないと言われること自体、理解に苦しむ」 家出を繰り返す子供たちの親の多くが こんな言葉を口にします。 子供が本当に求めている居場所とは、 なんでも望みが叶うような場所ではありません。 悲しい時に思い切り涙を流すことができる、 嬉しい時に皆が一緒に喜んでくれる。 そのように「私はここにいていいんだ、愛されているんだ」 という自己肯定感や自尊感情が育まれる場を いうのではないでしょうか。 私が少年サポートセンターの少年育成指導官として 非行少年たちと関わり始めたのは三十四歳の時でした。 もともと福岡県警の警察官として少年課に勤務していましたが、 当時は悪いことをする子供の人格とその行為を 同一視していたように思います。 それが誤りであることに気づいたのは、 私自身が育児をしていく過程でのことでした。 「子供は一人の例外もなく純真無垢で、 将来犯罪者になるために生まれてきた子など皆無のはず。 そんな子供たちがなぜ犯罪に 手を染めるようなことになっていくのだろう」。 そう考えた時、それまで行為や結果ばかりに捉われていた目が、 なぜそうなったのかという原因へと向くようになったのです。 そして気づいたのは、非行をする子には例外なく、 その“根っこ”があるということでした。 虐待や放任で愛情の水が注がれず、 根っこがカラカラに乾いている子。 逆に、過干渉や過保護によって根腐れを起こしている子。 大事なのは家庭環境の良し悪しではなく、愛情の掛け方で、 その子にきちんと愛情が伝わっていなければ、 根っこが傷み、子供の心は壊れていくことを痛感したのです。 警察官としての正義感と使命感に燃えていた私でしたが、 少年サポートセンターの少年育成指導官に 転職したことを機に苦しむ子を 自分たちの手で守り抜くんだという覚悟が 加わったように思います。 これまで少年犯罪に対しては、 補導や検挙といった対症療法が主でしたが、 これからは「非行少年をつくらない時代」 だと私たちは考えています。 そのために必要なのが、 待つ活動から攻めの活動への意識の転換です。 その大きな柱の一つ目が 「非行少年の立ち直り支援」です。 多くの子供たちと関わってきて気づいたのは 「子供は自力で更生することは難しい、 大人から差し伸べられる支援の手が絶対的に必要だ」 ということでした。 しかし彼らは大人を敵視しているため、 ただ待っているだけでは姿を現してはくれません。 どうすれば心と心が繋がるだろうと考え、 行ってきた方法は、携帯電話の番号を教えてもらったら、 たとえ繋がらなくても必ず毎日かけるということでした。 そしてその子がいるであろう場所に何度も出向いていく。 そうやって 「私はあなたの敵じゃない、あなたのことを心配しているよ」 というメッセージを発信し続ける。 すると子供は拒否していた支援の手を 必ず握り返してくれる時期があるという確信を得るに至りました。 二つ目は冒頭にも述べた「居場所づくり」です。 子供の居場所は、家庭・学校・地域の三つだと いわれていますが、 非行系の子にはそのいずれにも居場所がありません。 居場所がないことは孤独で不安です。 その不安や寂しさが怒りや悲しみへと転じ、 問題行動を引き起こしていくのだと思います。 そこで家庭・学校・地域に居場所をつくっていただく 働きかけをやっていますし、 私たちの少年サポートセンターもまた居場所の一つです。 三つ目は「予防教育」で、 これこそが非行少年をつくらないための 最も有効な先制活動だと考えています。 非行の真っ只中にいる子や、 いじめ自殺を考えているような子は 心がフリーズしているため、 「相談してほしい」という外側からの声掛けに 応じてくれることは期待できません。 そこで必要なのが、心を揺さぶってやることです。 私たちは講演の際、非行の子たちと 日頃現場で関わっているからこそ出合えた言葉や 彼らの思いをそのままの形で伝えます。 自分と同じ苦しみの中にいる者の言葉だからこそ、 強く心を揺さぶられるのでしょう。 講演が終わった途端 「私の話を聴いてほしい」 と校長室へ駆け込んできた子、また 「いじめの恐ろしさ、悲しさがよく分かりました。 ここから変わりたい」 といじめの加害者だったことを 自ら話してくれた子もいました。 また、私が講演の最後に必ず紹介させていただくのが、 ある女の子から貰った手紙です。 「いま悩んどることは苦しいよね。死にたいよね。 でもね、本当に死んだらダメ(略) 私、友達に噂流されて、元カレも敵で、 リスカ(リストカット)に、薬物に、酒に、男遊び、 たくさんしたよ。 けど、安永さんがきっかけをくれて他の高校に入れた。 絶対反対しとった親にも話をしてくれた。 初めて心の底から信じられた人。 ねぇいま私、笑えとるんよ。 どうやって死ぬか毎日考えてた私が いまは生きたいっち思う。 気持ち悪いっち言われ続けてきたリスカの痕も、 いまは私の宝物。たくさんよ。 乗り越えた証、私の証。 いつか絶対にその痕も含めて愛してくれる人たちが現れるから 私はずっと一人、そんなんおらんち、思ってもね、 まだきっかけに出合えてないだけだよ。 皆幸せになれますように」 問題行動を起こす困った子ではなく、 問題を抱えて困っている子。 非行少年の立ち直り支援をする方は その視点を持って問題行動の根っこにあるものは何かを探し、 きちんと愛情を掛けてあげてほしいと願っています。 |
2013/02/24 |
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