一語履歴
| 天役(天から命じられた役目)を知るにはどうするか。 住友生命の社長・会長を務められた 新井正明氏は兵役でノモンハン事変に参戦し被弾、 右脚を付け根から切断した。二十六歳だった。 帰還した氏を会社はあたたかく迎えてくれたが、 若くして隻脚の身となった苦悩は限りなく深かった。 その最中、新井氏は安岡正篤師の 『経世瑣言(けいせいさげん)』で一つの言葉── 「いかに忘れるか、何を忘れるかの修養は 非常に好ましいものだ」 に出合い、翻然とする。 「自分の身体はもう元には戻らない。 ならば過去のどうにもならないことを悩むより、 現在自分が置かれているところから 将来に向かって人生を切り拓いていこう」 この瞬間から新井氏は真の人生を歩み始めた。 |
2013.02.19 |
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