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心は言葉によって磨かれる 山口 秀範(寺子屋モデル社長) 占部 賢志(中村学園大学教授) 現在、福岡県宗像市内で小中一貫校「志明館」の創設に 向けた準備が進められています。 【占部】 志明館のカリキュラムで 重視していただきたい ものがあります。 何かと言うと、 言葉がいかに大切かについて 子供たちに学んでほしいということです。 僕が小柳先生と、 出会ったのは福岡市内の 水郷天満宮でした。 そこの社務所の二階では 毎週金曜日に、小柳先生の ご指導のもと古典の輪読会が 行われていたのです。 僕は縁あって大学二年生から 出るようになりましたが、 ほとんど欠席したことは ありませんでした。 そこでは聖徳太子の研究書で あるとか吉田松陰の『講孟余話』など の古典を読むのですが、 先ほど山口さんが触れた 「士規七則」には前書きみたい なものがありますよね。 そこには 「冊子(さっし)を披繙(ひはん)せば、 嘉言(かげん)林の如く、 躍々(やくやく)として人に迫る。 顧(おも)ふに人読まず。 即(も)し読むとも行はず」 とあるわけですが、 小柳先生は音吐朗々と 読まれるわけですよ。 そして 「この調べがいいねえ。 実にいい」 と言われる。 私にとって、これは初めての経験でした。 それまでは、文章を読むとは 意味を理解することが重要だと 思っていたのですが、 小柳先生は意味はもちろんのこと、 言葉の調べやリズムを味わうことの 大切さを教えてくださったのです。 |
2011.11.16 |
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