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一流外科医の条件とは 高山 忠利(肝臓がん外科医) 山高 篤行(小児外科医) 肝臓がんと小児外科。それぞれの分野で突出した 業績を上げ続けている高山さんと山高さん。 【山高】 どれくらいの期間、 幕内先生と仕事をされたのですか。 【高山】 15年くらいです。 途中、先生は信州大学に教授として 行かれて離れはしましたけど、 その間もしょっちゅう一緒に 肝がん手術や生体肝移植をしていました。 後に先生が母校の東京大学に 戻られてからは、僕は助教授として 先生の下について、 5年間みっちり仕事をしました。 その当時は、一連托生のようなもので、 もうずっと病院内で一緒にいましたね。 【山高】 幕内先生はどんな 指導をされる方でしたか。 【高山】 それが人に教えないんです、 一切教えない。 僕がレジデント(研修医)として 国立がんセンターに行ってすぐの時に、 ちょっと手術のヒントを 伺おうと思って聞いたら、 聞こえない振りをされたんですよ。 あぁ、これは盗むしかないかと思って、 それ以来15年間一度も質問しませんでした。 【山高】 それもすごいですね。 でも先生のように盗むというか 自分で考えなければ、 絶対にいい外科医にはなれないと思います。 【高山】 そうですね。 【山高】 いわゆる普通の手術を繰り返してやる 医者にはなれると思います。 でも、難しい症例がきた時には、 一歩立ち止まって 考えなければいけません。 その時に自分で考えながら やっていく癖をつけておかなければ、 一流の外科医にはなれないと思います。 それにあまり手取り足取り 教えてもらいたくないって いうのもありますよね。 それよりも、うまい人の 手術を見ることのほうが よっぽど大事だと思う。 これは私の持論です。 |
2016.10.11 |
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