過去の一語履歴を見ることが出来ます。
松原泰道先生が貫いた誓願 横田南嶺(鎌倉円覚寺管長) 私が禅の道に入るに至った一番のご縁は、 6年前に101歳で亡くなった松原泰道先生との出会いでありました。 中学生の時、泰道先生はラジオで 毎日『法句経』の講義をされており、 分かりやすい明朗な口調に引き込まれて 毎回熱心に聞いておりました。 そのラジオ講義が終了した頃、 たまたま上京する機会があり、 私はぜひお目にかかりたいと 先生にお手紙を書いたのです。 当時泰道先生は、 ご講演や執筆で多忙を極めておられましたが、 一面識もない中学生からの手紙にお返事をくださり、 面会の約束までしてくださったのです。 そして初めてお目にかかった時に書いてくださったのが、 「花が咲いている/ 精いっぱい咲いている/ 私たちも/ 精いっぱい生きよう」 という言葉でした。 これは今日に至る私の人生を貫いてきた言葉でもあり、 将来もしあなたの一生とは どういうものだったのかと問われたならば、 「中学生の時に泰道先生にお目にかかり、 花のように精いっぱい生きよと言われ、 その言葉どおり精いっぱい生きて死んだ」。 そう答えられるとしたら、 私にとって本望だと思っているほどです。 |
2016.02.12 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日