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一流と二流を分ける分岐点 野村克也(野球評論家) 「二流の思想では決して一流にはなれません」 この言葉をズバリ発言されたのは、野球評論家の野村克也さんです。 阪神に新庄という選手がいます。 足が速い。肩が強い。運動神経が鋭い。 だれが見ても抜群の素質ですよ。 事実、阪神の歴代監督はみんな その素質に惚れて期待した。 だが、期待され続けて、すでに9年です。 守備は素晴らしいが、打撃は一向に芽が出ない。 すごい脚力を持っているのに、 昨シーズンの盗塁数はわずか1です。 最近は、自分はこんなもんだといった 発言をするようになっている。 現状への妥協、満足、限定、 これは二流のラインにとどまらせる根源です。 私はね、新庄と共通するものを ヤクルトの池山にも感じるんです。 そこに共通するものは鈍感です。 何も考えない。鈍感は二流の思想とイコールです。 二流の思想では決して一流にはなれません。 ――鈍感にとどまる原因はなんでしょうね。 野球は実に失敗の多いスポーツなのです。 三割打者が一流の目安とはいっても、 残りの七割はどうしたか。 失敗しているわけです。 パーフェクトの十割に理想を求めたら、 失敗だらけです。 恥かしくて顔を上げられない。 その羞恥心の感覚は 人間を謙虚にせずにはおかない。 謙虚であれば、人間、 いろいろなものに気づくものです。 鈍感ではいられません。 謙虚さこそが人間を 一流に導く根源だと思います。 ところが人間というのはしょうがないもので、 三割近く打ったからといって、 すぐに思い上がる。 だいたい自分の限界を自覚するというのは、 大変厄介なものなのです。 毎日精いっぱいやっている、 体はもちろん頭も精いっぱい やっているという自覚がなければ、 限界を引くことはできない。 それを安易なところで 自分はこんなものだなどというのは、 不遜と言うべきです。 |
2015.09.14 |
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