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まだ前進できる、まだ前進しなければならぬ 『小さな修養論』(藤尾秀昭・著) 多くの先達が命ある限り前進し続けた生涯を、 我われに残してくれている。 真珠王といわれた御木本幸吉もその一人である。 95歳の時に、こんな言葉を残している。 「わしは100まで生きる。あと5年だ。 これからの5年は二十歳から始めて 過去75年間学んだ業績と同じ分量の仕事がやれる」 昭和49年から6年間、 経団連会長を務めた土光敏夫さん。 この人がいなければ行政改革は 実現しなかったろう、といわれる。 その土光さんは『大学』の この一節を愛し、好んで揮毫した。 「苟(まこと)に日に新たに 日々に新たに 又日に新たなり」 土光さんのこの書を見たことがある。 「一日一生」の思いで日々を 生きた人の気迫が迸るような書であった。 本誌に長らくご連載いただいた坂村真民さん。 亡くなられて5年が経つ。 その真民さんに、文字通り、 「つねに前進」と題する詩がある。 すべて とどまると くさる このおそろしさを 知ろう つねに前進 つねに一歩 空也は左足を出し 一遍は右足を出している あの姿を 拝してゆこう こんな詩もある。 人間いつかは終わりがくる 前進しながら終わるのだ まだ前進できる、まだ前進しなければならぬ――。 真民さんの詩と人生は、 そのことを私たちに教えている。 |
2015.08.31 |
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