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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.154a

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一語履歴 vol.160
鎌倉女子大学 160a済陽式食事療法 160b論語 160cリーダーの資質
一語履歴 vol.159
福澤諭吉 159a失敗なくして 159b古典教育 159c一流と二流
一語履歴 vol.158
続けられる人 158a自叙伝 158b意識は 158c脊椎...~プロ
一語履歴 vol.157
人格の方程式 157a仕事術 157b前進 157c強固な...~本物に
一語履歴 vol.156
写真を上手に撮る秘訣
一語履歴 vol.155
ブスの25箇条 155a共通する 155b運命を変える 155c独創力
一語履歴 vol.154
期待する 154aノーベル物理学賞 154b成功の要諦
一語履歴 vol.153
過酷な運命 153a一句に込められた 153b若者よ...~女子の教養
一語履歴 vol.152
誠は扇の要 指導者というのは我慢が必要
一語履歴 vol.151
捨てると強くなる 151aきれいな心をみて 151bこの苦しみ 99% 教えて
ノーベル物理学賞受賞を支えた西郷隆盛の教え
                  赤崎 勇氏(名古屋大学修身教授)

青色発光ダイオードの開発に対する功績で、ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇さん。
「研究に王道なし」をモットーに愚直に 研究に打ち込んでこられた歩みの根底には、
西郷隆盛の教えが色濃くあったといいます。
  
――お聞きしたところでは、赤崎先生は中学生の時、
  「敬天会」というグループに入っておられたそうですが、
  これは西郷隆盛の言葉「敬天愛人」に
  ちなんだ会なのでしょうか。

はい。私が卒業した大龍小学校は非常に由緒ある学校で、
敬天愛人はその校訓でした。

卒業生で県立二中に進んだ有志が敬天会を立ち上げていて、
二つ上の兄が日曜日の度にそこに行っていたものですから、
小学校の頃から私もついていくようになったんです。

――そこではどういうことをやるのですか。

鹿児島独自の郷中(ごじゅう)教育の流れなのでしょうが、
上級生が下級生を指導しながら、鍛錬するわけです。

毎週日曜日になると、
朝5時に起きて南洲神社や墓地を掃除し、
自分たちで深い穴を掘って、
これも自分たちで山から切ってきた
孟宗竹を立てて国旗を掲揚するんです。

すべて終わると桜島の方向に向かって浩然の気を養う。

そして活動中は、余計なことは誰も何も言わない。

寝食をともにしながらキャンプなどの
野外活動もよくやりました。

脚絆(きゃはん)をつけて活動している
古い私の写真がいまも残っています。

――では、先生ご自身にとって西郷隆盛の影響というと……。

それはとても大きいです。

だから『南洲翁遺訓』なども自然に読むようになりました。

その頃覚えた「児孫の為に美田を買わず」は
いまも心の糧になっています。

「命もいらず名もいらず官位も
 金もいらぬ人は仕抹(しまつ)に困るもの也。
 此の仕抹に困る人ならでは艱難(かんなん)を
 共にして国家の大業は成し得られぬなり」

という言葉には、
西郷のスケールの大きさを感じます。

――あれはいい言葉ですね。

西郷という人をひと言で言えば全く私心がない。

その生き方をとおして、
私は誠を尽くさない限り人の心を動かすことは
できないと教えられました。

西郷の教訓が敬天会の雰囲気の中で吸収できたのは、
私の人生においてとても幸せなことでした。
 
2015.08.18

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