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古典教育で子供たちが大変身 安井俊明(安松幼稚園理事長) 古典に集積された人間の智恵を 子供たち授けようと、幼児教育に 取り組む大阪府にある安松幼稚園。 ここでは、唱歌・童謡や俳句、漢字教育、 古典の朗誦など独自のカリキュラムが 取り入れられています。 ――古典教育によって子供たちに 見られた変化はありますか。 それはよく聞かれるんですけど、 そもそも私は変わることは求めていないんですよ。 古典を読むこと、言葉に触れること、 そのこと自体が目的なんです。 それによって子供の心が豊かになり、 感性が磨かれます。 もちろん結果として、 よいことはいくらでも現れてきますよ。 例えば、 「今日よりぞ幼心(おさなごころ)を打ち捨てて 人と成りにし道を踏めかし」 という吉田松陰の言葉を習った園児が家に帰ると、 小学校五年生のお兄ちゃんが 「お菓子欲しい」「おもちゃ欲しい」と言っていたと。 その時に、うちの園児が お兄ちゃんに向かってこう言うんです。 「幼心を打ち捨てなさい」って。 そうしたらお兄ちゃんはもう黙ってしまったそうです。 それから面白いのは、 「身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母に受く 敢えて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」 という『孝経』の言葉も教えるんですが、 小学校高学年のお姉ちゃんが 「ピアスしたい」と言い出した時に、 園児が「体を傷つけないのは親孝行の始めですよ」 と言ったら、思い留まったという話もあります。 そういうエピソードは挙げたらきりがないほどです。 ですから、古典の言葉というのは 生活の中にとても入りやすいんですよ。 ――ああ、生活の中に。 短い文章の中に本質が込められているので、 五歳児でも意味がスッと入っていく。 で、結果として古典の名文が日常生活の中で 具体的な生きた形となって再生される。 これが効果です。 |
2015.09.14 |
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