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伸びる選手に共通する最も大切なこと 中村宏之氏(北海道ハイテクAC代表) 佐藤敏信氏(トヨタ自動車陸上長距離部監督) 【佐藤】 それは長く競技をやっている選手に 共通することだと思うのですが、 やはりビジョンがしっかりしていて、 高い目標に向かって努力している選手が伸びていきますね。 入社当時というのは、 誰もが高い目標を持っているんですよ。 例えば高校生をスカウトする時に 「世界を目指そう」と僕の思いを伝えると、 みんな目を輝かせて「はい」と言うんです。 ところがそれが一年、二年経つうちにだんだん薄れてくる。 それは気持ちの部分で妥協するんです。 人間ですから、いつもいい状態で いるというのはとても難しくて、 どうしても浮き沈みというのはあります。 大事なことは沈みがちな時に、 どう自分を修正して思いを 持続させることができるかということですね。 それがしっかりできる選手は間違いなく伸びます。 【中村】 自分の夢、目標がまずあって、それを信念を持って貫く。 途中で目標値が下がってしまうような選手はダメです。 「この目標まで行くんだ」というものを 常に持って頑張っていれば、 たとえそれがなし得なくても、それは将来、 その人にとって大きな財産になると思うんです。 うちのクラブに北風沙織という 身長150センチの小柄で息の長い選手がいるんですよ。 昔から故障や骨折で随分と泣かされてきたんですけど、 「どうしてもオリンピックに出てみたい」 という目標があるからやめない。 ロンドンオリンピックはダメだったので 次はリオオリンピックが目標です。 やめるのは簡単で、続けるというのは難しいんです。 でもやっぱり続けることで 得られるもののほうが遙かに大きいですよ。 途中でやめたら、何も掴めないままですからね。 【佐藤】 もっともやり続けるというのは、 結局は選手自身の問題ですから、 僕ら指導者は選手をあるところまで導くことはできても、 そういう気持ちを持たせることまではできません。 やり続けるということは、自分の夢に向かって、 日々苦労しながら、挫折しながら、 ちょっとずつでも前進していくという、 自分との闘いですからね。 |
2015.08.23 |
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