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過酷な運命をいかに乗り越えるか 福島 智氏(東京大学教授) 盲ろう者として世界で初めて 大学教授になった福島智さん。 9歳で失明し、18歳で聴力までも失いながら、 福島さんは常に前を向いて歩いてきました。 ――智さんは、ご自身の身に降りかかってきた 苦悩や困難をどう受け止め、 乗り越えてこられたのでしょうか。 苦悩というのは確かにしんどいことです。 だけど人生では、 いくら避けようと思っても しんどい経験はやってくる。 だったらそのしんどさを受け止めて、 そのしんどいことにも 何か意味があるんだろうと思うことが、 たぶん力になっていくんだろうと思います。 ――しんどいことにも何か意味がある、と。 しんどいことを、しんどくないと いうふうに誤魔化すのではなくて、 しんどいことはしんどいこととして受け止める。 そしてしんどさとともに生きることで、 それが肥やしになったり、豊かさになったり、 強さになっていったりするんだろうと思うんです。 また、しんどさをしっかり受け止めた人は、 他人が抱えているしんどさについても 敏感になると思います。 もちろんすべてが順調なら、 それはそれでいいんですが、 そういう人生を歩んできた人は、 他人が抱えているしんどさに 鈍感になってしまうんじゃないかと思います。 そしてその人自身の人生も、 厚みのないものになる可能性が あるんじゃないかという気がしますね。 |
2015.08.11 |
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