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      次代に輝く住まいを創る

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〒979-0154 福島県いわき市沼部町鹿野43

一語履歴WORD vol.135a

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一語履歴 vol.140
仕事の鉄則 140aさつまいも 140bマザー・テレサ 140c松井秀喜の才能
一語履歴 vol.139
プロの流儀 139a吉田松陰 139b天才心臓外科医
一語履歴 vol.138
一天地 138a木猫 138b吉田茂首相 138c感動分岐点
一語履歴 vol.137
人生に 137a谷間に咲く 137b一人の時間 137c目の不調
一語履歴 vol.136
ちょっとだけ 136a桃李 136b生命の火を 136c柿と語る
一語履歴 vol.135
心の純粋性 135a明るくふるまう 135b想像する 135c逃げない 135d
一語履歴 vol.134
煩悩 134a仕事ができる 134b幸福は
一語履歴 vol.133
男なら 133a価値はない 133bハタケヤマ 133c発展は幸福を
一語履歴 vol.132
アイデアに 132a人は何のために 132b違う見方 ~昨日はもっと大事
一語履歴 vol.131
迷ったときは 131a親に感謝 131bどん底家族 131c組織はそこに
明るくふるまう

ある書道の時間のことです。

教壇から見ていると、筆の持ち方がおかしい女子生徒がいました。
傍に寄って「その持ち方は違うよ」と言おうとした私は
咄嗟にその言葉を呑み込みました。

彼女の右手は義手だったのです。

「大変だろうけど頑張ってね」と自然に言葉を変えた私に
「はい、ありがとうございます」
と明るく爽やかな答えを返してくれました。

彼女は湯島今日子(仮名)といいます。

ハンディがあることを感じさせないくらい、
勉強もスポーツも掃除も見事にこなす子でした。

もちろん、書道の腕前もなかなかのものでした。

三年生の時の運動会で、彼女は皆と一緒にダンスに出場していました。

一メートルほどの青い布を左右の手に巧みに持ち替えながら、
音楽に合わせて踊る姿に感動を抑えられなかった私は、
彼女に手紙を書きました。

四日後、彼女から便箋17枚にも及ぶ手紙が届きました。

ダンスの布については義手の親指と人差し指の間に
両面テープを張って持ち替えていたとのことでした。

「先生のところまでは届かなかったかもしれませんが、
テープから布が離れる時、ジュッという音がしていました。
その音は私にしか聞こえない寂しい音です」
と書かれていました。 

この言葉に私は心の奥に秘めた
人に言えない彼女の苦しみを見た思いがしました。

17枚の便箋に書かれてあったのはそれだけではありません。
そこには生まれてから今日まで彼女が生きてきた道が綿々と綴られていました。

彼女が右手を失ったのは三歳の時でした。

家族が目を離した隙に囲炉裏に落ちて手が焼けてしまったのです。
彼女は、小学校入学までの三年間、
事故や病気で体が不自由になった子供たちの施設に預けられることになりました。

「友達と仲良くするんだよ」

と言って去った両親の後ろ姿をニコニコと笑顔で見送った後、
施設の中で三日間泣き通したといいます。

しかし、それ以降は一度も泣くことなく、
仲間とともに三年間を過ごすのです。

そして、施設を出る時、園長先生が彼女を膝に乗せてこのような話をされました。

「今日子ちゃんがここに来てからもう三年になるね。
 帰って少しすると今度は小学校に入学する。

 でも今日子ちゃんは三年もここに来ていたから
 知らないお友達ばかりだと思うの。

 そうするとね同じ年の子供たちが周りに集まってきて、
 今日子ちゃんの手は一つしかないの?
 なにその手?
 と不思議がるかもしれない。

 だけどその時に怒ったり泣いたり隠れたりしては駄目。
 その時は・・・・・」

彼女が「はい」と元気な明るい返事をすると、
園長先生は彼女をぎゅっと抱きしめて声をころして泣きました。

彼女も園長先生の大きな懐に飛び込んで
三年ぶりに声を限りに泣いたそうです。
 
故郷に帰って小学校に入った彼女を待っていたのは案の定
「その手、気持ち悪い」という子供たちの反応でした。

しかし、彼女は園長先生との約束どおり、明るくふるまった。

2015.04.09
心の純粋性が高まるほど
人生に必要なものが見えてくる
                加藤秀視(創栄Group代表取締役)

青年版国民栄誉賞「人間力大賞」の準グランプリを受賞するなど、
起業家、人材育成アーティストとして幅広く活躍する加藤秀視さん。
しかし、その20代までの歩みは壮絶でした。
父親から虐待を受け、中学で暴走族に入り、ドラッグ、恐喝、傷害……。
大切な仲間の死をきっかけに裏社会から抜け出た後、
自ら立ち上げた建設会社で不良少年など1000人以上を更生させ、
現在ではその経験や数多くの学びをもとに
経営者やアスリートの専属コーチも行っています。
     
――加藤さんはコンサルティング会社や建設会社など
  いくつかの会社を経営する一方で、
  人材育成の面でも幅広くご活躍ですね。

加藤 最近、どちらかというと人を育てることが
   自分の特質的な能力かな、と思うようになりました。

経営者やアスリートの専属コーチも行っていて、
僕が関わるスポーツのジュニアチームがオーストラリアの試合で
世界チャンピオンになったばかりなんです。
契約の都合で詳細は言えないのですが。

――どのような指導をされているのですか。

加藤 メンタル面の指導というと、
   よくプラス思考や心の持ち方を説く方が多いんですが、
   僕はもっと深いところにある人間の純粋な意識に
   アプローチする方法をとっています。

僕は「純粋性」という言い方をしているのですが、
分かりやすい表現をすれば、自分自身と向き合って
自分のすべてを受け入れることです。

長所だけでなく短所も全部ひっくるめて
「自分は唯一無二の価値ある存在だ」と
心から思えることなんですね。

自分の価値に心から気づいてこそ、
「自分にはどうせできない」とか「価値がない」といった
様々な幻想、緊張、プレッシャー、恐怖心といった想念から解放され、
本当の使命や役割に気づくようになる。

僕の考え方のベースには常にそのことがあります。

つまり、様々なノイズに巻き込まれて分からなくなっている
もともとの能力に気づかせてあげるのが僕の役割だと思っているんです。

――自分自身の純粋性に気づくところからすべてが始まる。

加藤 はい。僕はこの独自の育成手法によって
   少年院を出入りする少年少女や問題を抱える親子など
   1000名以上を立ち直らせてきた経験を持っています。

いまのクライアントは上場企業の社長だったり、
一流アスリート、医師、弁護士、政治家の先生だったりするわけですが、
子供を立ち直らせるのも、企業の人材を育成するのも、
僕に言わせたら原点は一緒なんですね。

かくいう僕自身、かつては自分も他人も
全く信用できない人間でした。

子供の頃から手がつけられない悪ガキで、
高校を中退した後は裏社会をひたすらさまよい歩いていたんです。

いま思うと、20代までは
恐怖感や自己嫌悪の塊だったんですね。

そこから這い上がる過程で多くの教えに触れ、
聖者に学んで自分を変えようとしてきました。

僕の育成手法はそういう中でいつのまにか
形づくられていったものなんです。
 
2015.04.09

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