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この人にならついていこう 特別な才能や知識はないのに、 なぜか多くの人が協力し、 大きなことを成し遂げていく人がいます。 そうした人に共通するもの何か――。 ……海軍で「髭の提督」と呼ばれた木村昌福中将もまた 人望力で部下の運命を切りひらいた人でした。 木村中将に関する印象的なエピソードがあります。 戦闘中に、左右から敵の魚雷が向かってきたことがありました。 どうにも避けようのない状況の中、 木村中将は「航海長、真っ直ぐ進め!」と命令します。 すると、一つの魚雷は手前で不発となり、 二つ目も水深の深いところを通り過ぎ、 難を逃れることができました。 戦後、 「なぜあの時、『真っ直ぐ進め』という命令を出したのですか?」 と尋ねられた木村中将は、 「操舵機を握っている若い士官に、 『艦長の命令通り直進したから命中したのだ』と 責任回避させてやらなくちゃあ。どうせ命中するのだから」 と答えたといいます。 つまり、 「すべての責任は艦長の自分にある」 ということです。 また、木村中将は、いま機関室では誰が何をしているか、 食堂ではどうかなど、細かいところまで] 部下や現場の「業」をしっかり理解、掌握していたといいます。 自分の命や地位や名誉ではなく、 何よりも部下のことを最優先に考えて行動する。 そして率先垂範で危険な任務に当たり、 現場の実情にもしっかり通じる。 こういう平素の実践によって、 「この人にならついていこう」 と部下たちに思わせる人望力が備わっていったのです。 |
2020.12.07 |
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