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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.340c

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一語履歴 vol.340
努力はウソをつく 340a長所を伸ばす 340b風雪に耐え 340cその態度が
一語履歴 vol.339
彼(菊池雄星) 339a何でもない 339bこくご教科書  339c笑う門
一語履歴 vol.338
運が強いこと 338a一生料理 338b一ミリの努力 338c一人の人間として
一語履歴 vol.337
共有 337a若者よ 337b人柄 337c大きな自然の中
一語履歴 vol.336
運命を拓く 336a天の時 336b森信三 336c夢みたものは
一語履歴 vol.335
至誠の精神 335a実る前から 335b本当の事業は 335c人間力
一語履歴 vol.334
人生は 334a自分に正直に 334b出られるまで 334c一粒の麦
一語履歴 vol.333
実行せずして 333aやっぱり 333b辛い体験 333c経済や政治
一語履歴 vol.332
私も何か 332a組織が求めている 332b敬天愛人 332c思考に
一語履歴 vol.331
縁と情 331a時処位の自己限定 331b朝には 331c10年後にこの3人は
その態度が職人として見どころがある
          川北 良造(人間国宝・木工芸家)

松田権六、氷見晃堂。共に人間国宝である二人に師事し、
「挽物の神様」と呼ばれる人間国宝・川北良造さん。

挽物の仕事はお椀や鉢など決められた形のものを
一日に何百個とつくっていくものですが、
修業時代にはその中でこれはよくできたというものは
必ず父のもとに見せに行きました。

ところがこれなら褒めていただけるだろうと
意気揚々と持っていったものを、父は一目見ただけで、
黙って床に打ちつけるではありませんか。

最高の出来だと思ったものに対して、なぜそのような
仕打ちをするのかと私の心は穏やかではありません。
しかし、父がそのようなことをするには、
やはりどこかに欠点があるのではないか。

そう思い直して打ちつけられたものを拾い上げて、
その出来具合をじっくりと見直す。
そんなことが度々繰り返されました。

あれは28歳で初めて日本伝統工芸展に
出品しようとしていた時でした。
ようやく一人前の職人として独り立ちした私に、
父がたった一言「おまえは職人として見どころがある」
と口にしたことがありました。それまで一度として
褒められたことがないだけに驚きながらも、
私はどこに見どころがあるのかと尋ねてみました。

「自分はおまえが褒めてもらえると
 思って見せにきたものを土間に打ちつけた。
 しかし、それをすぐに拾い上げて一所懸命に
 観察して考えていた。その態度が職人として
 見どころがあると思っていた」
 
いま思えば父は私の態度をずっと観察しながら、

「この子は職人の道に適しているか」
「辛抱強く一つの道を進んでいけるか」

と心配しながら見てくれていたのでしょう。
 
2019.03.26

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