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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.275a

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一語履歴 vol.280
飴と鞭の如き 280a教わる 280b眺望は人を養う
一語履歴 vol.279
見たこともない 279a絶対に 279b二宮尊徳 279c妄語せざる
一語履歴 vol.278
日本人は 278a心の中で葛藤 278b後ろ姿は 278cおなかが空いています
一語履歴 vol.277
坂村真民 277a断られても 277b素直な心 277cとらわれない
一語履歴 vol.276
知っている人 276a幅広い読書 276b対象の人の 276c人生はあなたに
一語履歴 vol.275
海は 275aにじり口 275b日本の詩歌 275c本心から湧き出る満足感
一語履歴 vol.274
仕事とは尊い遊び 274a人のご縁を 274bお尻のスイッチ 274c宝石を捨て
一語履歴 vol.273
永世中立 273a勉強って 273b中村天風先生 273c古代の心
一語履歴 vol.272
おまえ 272aどんなに苦しくても 272b世界一にも 272cみてござる
一語履歴 vol.271
おまえに任せて 271a幸福は 271b現代人が忘れた 271c森信三
にじり口
       千 玄室(茶道裏千家前家元)

中世末(1577)に来日したキリスト教宣教師ジョアン・ロドリゲスは、
堺で茶の湯に接し驚いたと、
いまもバチカンの図書室にある『日本教会史』に述べている。
 
小さな茶の家、それは市中の山居であり、まるで隠者の家の風を表している。

茶の湯は、あらゆる人を温和にさせ身分の上下なく、謹んで椀を主と客で楽しむ。

床の飾りに野の花の一輪、そこには自然とも一体と感じられる雰囲気があった。
祈りに近い環境であると。
 
多くのバテレンが千利休に茶の湯を習い、キリストの教えを広げた。
禅宗を背景とする茶の湯がキリスト教と一体になり、
いわば東西文化の交流の基をつくったのである。

利休の茶はあらゆる宗教のカタルシス(受肉)の如きで、
茶室の小さな入り口は狭き門であり、
その門をくぐるためには階級も何もない裸の人間にならなくてはならない。

武家はすべて帯刀を外し、扇子一本だけの丸腰で茶室に入る。
「和」、即ち平和をつくるのがこの茶室であった。

イエスの教え「狭き門を求める者は命の泉に達す」。
この狭き門が茶室の入り口「にじり口」であろう。
茶の湯は日本の宗教、そして中国の儒教・道教の教えを精神に取り入れ、
たくみに日本化した総合文化なのである。
 
歴史と伝統は一体のように考えられるが、
歴史は時代時代においてあった
あらゆる事象が正しく伝えられるものとして必要なものであり、
伝統は人間が生活の上に必要とされるもの、
いわゆる生活文化が時とともに
次世代に受け継がれてできてゆくものである。
 
2017.11.13

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