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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.272

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一語履歴 vol.280
飴と鞭の如き 280a教わる 280b眺望は人を養う
一語履歴 vol.279
見たこともない 279a絶対に 279b二宮尊徳 279c妄語せざる
一語履歴 vol.278
日本人は 278a心の中で葛藤 278b後ろ姿は 278cおなかが空いています
一語履歴 vol.277
坂村真民 277a断られても 277b素直な心 277cとらわれない
一語履歴 vol.276
知っている人 276a幅広い読書 276b対象の人の 276c人生はあなたに
一語履歴 vol.275
海は 275aにじり口 275b日本の詩歌 275c本心から湧き出る満足感
一語履歴 vol.274
仕事とは尊い遊び 274a人のご縁を 274bお尻のスイッチ 274c宝石を捨て
一語履歴 vol.273
永世中立 273a勉強って 273b中村天風先生 273c古代の心
一語履歴 vol.272
おまえ 272aどんなに苦しくても 272b世界一にも 272cみてござる
一語履歴 vol.271
おまえに任せて 271a幸福は 271b現代人が忘れた 271c森信三
おまえ これやっておけ
         坂井 宏行(「ラ・ロシュ」店主)

フランス料理界の巨匠・坂井宏行さんの、二十代の修業時代

当時の料理人の世界は丁稚奉公と同じで、
親方や先輩が白と言えば
明らかに黒い物も白になってしまう。

まさに神様みたいな存在でした。

そういう時代でしたので、
入ってすぐに料理の仕事を
させてもらえたわけではありません。

私はまず親方の靴磨きから始めました。

先輩たちが快適に仕事をできるよう
に準備をきちんと整えておくことも
大事な仕事の一つです。

例えば、冬場は先輩たちが起きてくる前に
調理場を暖めておかなければなりません。

当時は石炭ストーブの時代で、
暖めるのに時間がかかる上に、
真冬の早朝ともなると、
なかなか石炭に火がつかないため、
前日の晩に竈の中の灰を綺麗に掻き出し、
翌日使用する石炭を入れておく。

そうやって少しでも早く調理場が
暖まるように準備していました。

また、調理場では自分の仕事に集中しつつ、
常に先輩の動きを見て先読みする。

ボウルを欲しそうにしているなと思ったら、
サッとすぐに持っていく。

そこで要領よく立ち回ることで、
先輩たちから可愛がられて、
「おまえ、これやっておけ」と新たな仕事を
与えてもらえるようになりました。

そして、もう一つ心掛けていたのが、
「その日に与えられた仕事は
 その日のうちにやっておく。
 先延ばしにしない」
ということです。

例えば、ソースを仕込むとしましょう。

あと2~3時間煮込まなければ
いい味が出ないという場合には、
たとえ日付が変わってしまう時間だとしても、
我慢して居残って最後まで仕上げる。

まだ味が出ていないのに、
もう時間だからと言って仕事を
放って帰ることは決してしませんでした。
 
2017.10.19

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