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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.037a

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一語履歴 vol.040
ビートたけしのお母さん...040a一沈一珠...040b思い出をキレイに...
一語履歴 vol.039
3万6500朝... 私の子育て術... 恐怖心に向き合うか...
一語履歴 vol.038
腹を括れ...  奇跡の美術館...
一語履歴 vol.037
人生を変える一言... 037a縁を生かす... あいさつ...
一語履歴 vol.036
チベットから嫁に来た歌姫... 036a天に一番近い大地...  036b比較しない...
一語履歴 vol.035
金メダリストが伝えたいこと... 035a 熱と誠があれば...  たった一つの命...
一語履歴 vol.034
無上意... 中村久子... ほめ言葉シャワー...
一語履歴 vol.033
日本一楽しい会社... 学級崩壊したクラス...033a社会で勝てる人はここが違う...
一語履歴 vol.032
市井の剣道...知好楽... 032a心の化粧...婦人の心を一変させた赤ちゃん...
一語履歴 vol.031
人の世に変わらぬものは... 031a学級崩壊...最も大事なこと...
縁を生かす

その先生が五年生の担任になった時 生徒の中で一人 服装が不潔でだらしなく
どうしても好きになれない少年がいた 中間記録に先生は少年の悪いところばか
りを記入するようになった 

ある時 少年の一年生からの記録が目に留まった 
「朗らかで 友達が好きで 人にも親切 勉強もよく出来 将来が楽しみ」
とある 
「これは間違いだ きっと他の子の記録に違いない」先生はそう思った 

ニ年生になると 「母親が病気で世話をしなければならず 時々遅刻する」
と書かれていた 

三年生では「母親の病気が悪くなり 疲れていて 教室で居眠りする」
後半の記録には
「母親が死に 希望を失い 悲しんでいる」とありました 

四年生になると「父は生きる意欲を失い アルコール依存症となり 子供に暴力
をふるう」

先生の胸に激しい痛みが走った 駄目と決め付けていた子が 実は 突然の深い
悲しみをじっと胸に収め 必死になって生き抜いている生身の人間として 自分
の前に立ち現れてきたのだ 
先生にとってまさに目を開かれた瞬間であった 

放課後 先生は少年に声をかけた 
「先生は夕方まで教室で仕事をするから あなたも勉強していかない?分からな
いところは教えてあげるから」
少年は初めて笑顔を見せた 

それから毎日 少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた 授業で少年が
初めて手を挙げたとき 先生に大きな喜びが沸き起こった 
少年は自信を持ちはじめていた 

クリスマスの午後だった 少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた あと
で開けてみると 香水の瓶だった 亡くなったお母さんが使っていたものに違い
ない 先生はその一滴をつけ 夕暮れに少年の家を訪ねた 
雑然とした部屋で独りで本を読んでいた少年は 気がつくと飛んできて 先生の
胸に顔を埋めて叫んだ 
「ああ お母さんの匂い!今日はすてきなクリスマスだ」

六年生では先生は少年の担任ではなくなった 卒業の時 少年から一枚のカード
が届いた 
「先生は僕のお母さんのようです そして 今まで出会った中で一番すばらしい
先生でした」

そして卒業後 六年経って 又カードが届いた 
「明日は高校の卒業式です 僕は五年生で先生に担当してもらって とても幸せ
でした おかげで奨学金をもらって医学部に進学できます」

十年を経て 又カードがきた そこには先生と出会えたことへの感謝と 父親に
叩かれた体験があるから 患者の痛みがわかる医者になれると記され こう締め
くくられていた 
「僕はよく五年生の時の先生を思い出します あのまま駄目になってしまう僕を
救って下さった先生を 神様のように感じます 大人になり 医者になった僕に
とって最高の先生は 五年生の時に担任して下さった先生です」

そして一年経って 届いたカードは結婚式の招待状だった 
「どうぞ 母の席に座って下さい」と一行 書き添えられていた 

たった一年間の担任の先生との縁 その縁に少年は無限の光を見出し それを拠
り所として それからの人生を生きた ここにこの少年の素晴らしさがある 

人は誰でも無数の縁の中に生きている 無数の縁に育まれ 人はその人生を開花
させていく 大事なのは 与えられた縁をどう生かすかである 
 
2013.05.07
あいさつ  小学校6年生の詩

お早うと言うと 目が覚める 
頂きますと言うと お腹がすく 
行ってきますと言うと 元気が出る 
有難うと言うと 気持ちがいい 
ごめんなさいと言うと ほっとする 
お休みなさいと言うと いい夢が見れる 
あいさつって嬉しいな
 
2013.05.07

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