過去の一語履歴を見ることが出来ます。
社会で勝てる人はここが違う 中里良一(中里スプリング製作所社長) 【記者:伸びていく人とそうでない人の差は どこにあると感じていますか?】 単純に差はないですよ。 その子が一番芽を出したいと思っているところに 光を集めてあげればものになる。 殆どの人は当てる焦点が違う。 人間って三百六十度のたった一度なんです。 そこに焦点を当てると勝てる。 残りの三百五十九は外れなんです、近くではあっても。 だからピンポイントの社員教育をすれば 伸びない人なんて一人もいない。 例えばうちでは、養護学校を出た子も 必ず一人は雇っています。 というのは、町工場はそれぞれの町でしか 働きに出られない人を守ってあげる職場だから。 その子は実際には普通の人の 十分の一ぐらいの仕事しかできません。 でも、挨拶とか掃除とか、本当に丁寧に、 手を抜かずにやってくれる。だから社員に言うんです。 「皆、よく見ろ。彼は、 自分が一番仕事できないなんて思っていないだろう。 本当に一所懸命働いてくれている。 だから皆が五%ずつ優しくなって、 彼の足らない給料分、皆で出してあげようよ」 って。だから、社員の育て方って一人ひとり全部違う。 殆どの会社は役職とか給料、 すべてが他人様チェックだと思います。 でも、人からの評価って素直になれない。 うちは全部自己チェックさせるんです。 幾ら給料取りたいか、どの役職に就きたいか。 だから上司と部下も希望制です。 誰についていきたいか、誰を部下にしたいか。 相思相愛にする。 で、誰も希望者がいない人は社長直轄になるんです。 「仕事できるけど周りから人望がないっていうのは どこか思い込みがあるよ」 と。ただ、それを直す必要はなくて、 「おまえはもっと自分のいいところを伸ばせ」 と言うんです。 たいていの人は学生の時、嫌いな科目があったと思います。 高校や大学だと、テストで三十点取ってしまうと落第ですよね。 ところが、社会人は違う。 百点のものを一つ取れば、後は全部零点でも やり手、切れ者って言われる。 社会人の楽しさはそこにある。 だからこの「知好楽」って非常にいい言葉だと思うんです。 知らないよりは知っているほうがいいから、 勉強するって大事なんですね。 でも、知っている人よりも好きな人のほうが勝つ。 で、好きな人よりも楽しくやっている人のほうが なおなお勝てる。 だから、好きになるための努力っていうか、 楽しくやるための手法を突き詰めていくべきです。 ただ、みんな楽しいという字を 「らく」って読んじゃうんですね。 楽しいってことは手を抜くことだと思ってしまう。 だからダメなんですよ。 片手間でやっている仕事なんて楽しいわけがない。 うちは日本一楽しい会社を目指していますが、 楽しさは向こうからはやってきません。 仕事の真の楽しみというのは、 一所懸命努力する中で創り上げていくものです。 |
2013/04/18 |
「学級崩壊したクラスには、こう手を打つ」 菊池省三(北九州市立小倉中央小学校教諭) =============================== プラスの面を大きく価値づける =============================== そうした状況(学級崩壊したクラス)を変えるためには、 正しい考え方と行動の基準を教え、 それに基づく体験の機会を増やしていく以外にない。 私が望むのは、子供たちに言葉遣いや 立ち居振る舞いなどの一般性を身につけさせ、 公に通用するように育てることだが、実はそうした一面が、 彼らの無意識の行動の中に表れることがある。 例えば配布されたプリントを片づける時、 上下の角と角を几帳面に合わせて鞄にしまう子がいる。 この行為に見られる丁寧さは、 人が育つ上での重要なポイントなので 「君はその力をちゃんと身につけている。 大変素晴らしいことだ」 と言葉を掛けてあげる。 さらに 「今後君は大きく成長していくだろうし、 そういう力を持った君と出会えたことを大変嬉しく思う。 期待しているよ」 と大きく価値づけし、プラスの面を さらに伸ばしていくよう働き掛けるのである。 もちろんダメなところはダメと注意するが、 端から叱りつけては衝突するだけなので、 まずほめて不要な警戒心を取り除くのである。 =============================== 「価値のある言葉」を与える =============================== 私は年度初めから子供たちに いろいろなものを書かせるようにしているが、 四月の時点ではまだ自分の非を認めず、 文章で私を攻撃してこようとする。 それが徐々に変化してきて、一か月が経つと 「校長先生に暴言を吐いたことがある」 「先生に物をぶつけてわざと叱られたことがある」 といったように、過去の過ちを省みるようになる。 さらに半年ほど経つと、自分の思いどおりにならない時に よく見せていた不貞腐れた態度がなくなる。 これは自問自答ができるようになったことの表れで、 その子の中にプラスの考え方や行動に繋がる 「価値のある言葉」が入ってきたからといえるだろう。 |
2013/04/18 |
日本一楽しい会社のつくり方 中里良一(中里スプリング製作所社長) 【記者:こちらの部屋に入って驚きました。 ロボットや動物など素敵なオブジェが溢れていますね】 これを見た人から「何やってる会社なの?」って よく言われます(笑)。 うちは家庭用品や自動車、パソコン、医療機器など、 様々な分野で使われるばねの製造が主な事業ですが、 大事にしているのは「遊・機・質」なんです。 ここにあるのは「遊」、遊び心に基づくもので、 すべてうちの社員がご褒美制度でつくった製品です。 一年間で一番頑張った社員に与えるご褒美があるんですよ。 一つは、作業時間内に会社にある設備を好きなだけ使って、 好きなものをつくっていいという権利を与える。 それがこういうワイヤーアートとかモニュメント。 もう一つは、うちは取引先をすべて社員の希望制で担当するんですが、 どうしても好きになれない人っているでしょう? そのお客様との取引を切っていいという権利を与えるんです。 驚かれるかもしれませんが、うちとよそ様の一番の違い、 それは判断基準です。多くの人は判断基準が損得なんです。 だけど日本語はすべて言葉の最初に戻るというのが私の持論で、 損得勘定でやったことは必ず損をするようにできている。 うちはすべての判断基準が好き嫌いです。 これって一番曖昧なようで本能的なセンサーだから狂わない。 よく、好き嫌いなんかで仕事はできないって 言う人がいるんですけど、私はこう言うんです。 「皆さんは好きな学校へ行ったでしょう? 好きなクラブ活動をして、好きな会社に入って、 好きな人と結婚するはずなのに、 なんで仕事だけ損得で考えるの」 って。学生の時に成績優秀だった人は勉強が 好きだったから頭がいいって言われたんですね。 簡単です。 社会に出たら自分の仕事を好きになればいい。 うちにはそのための工夫がたくさんありますが、 ご褒美制度はその一つ。 だから目指しているのは 日本一楽しい会社をつくることなんです。 町工場や中小企業では、社長と社員が使ってやっている、 働いてやっているという関係だったらダメになってしまう。 うちはお互いがファンクラブ。 私は社員のことが大好きだし、社員も私を好いてくれている。 だから相手のために頑張れるんです。 働くという字は、人が動くと書きますよね。 でも、人ってなかなか動かない。 なぜなら動くには重い力が加わるから。 働くっていうのは傍を楽にさせることですよ。 自分がしてほしいと思ったことを先に相手にする。 そうするとツキも手元にやってくるんです。 |
2013/04/15 |
〒979-0154
福島県いわき市沼部町鹿野43
Mail infous@kushida-web.com
TEL 0246-65-2311
FAX 0246-65-2313
定休日:土曜日・日曜日