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最も難しくかつ最も大事なことは 人にサービスをすること 水戸岡鋭治(工業デザイナー) 私は、働くとは即ち人にサービスをすることだと思うんですね。 人のことを考えられるのは能力が高いということであり、 幸福になれる基本ではないかと。 だから私の事務所では十名ほどスタッフがいるんですが、 来客の予定があると「こういう人でこのくらいの年齢だ」 とだけ話してお弁当を買いに行かせます。 お客様のことを考え、いかによい弁当を買うことができるか。 それができない者によいデザインはできません。 お客様には一時間おきにお茶を出し、 三時にはおやつを、夜には夜食を用意する。 だから会議があると大変で、社員はデパートへ買い出しに、 お茶出しにと、一日中走り回っています(笑)。 会議とはどういうものであるかが 若い人にはなかなか分からないようですが、 いいお茶が出たり、いいお菓子が出るといい会議ができる。 だから新人は皆それを一年なり二年なり一日中やるんです。 おいしいお茶がはいるとお客様も長居をされますから、 豊かなコミュニケーションができて、 よい信頼関係が生まれるんですね。 だから若い子によく言うんですが、 絵を描いたりコンピュータを動かしたり、 そんなことはいつでもできるよと。 新人の時にお茶出しをやったり、 弁当を買いに行ったりしたことが、後でどれほど役に立つか。 棚から食器を出して、 どれをどう使うか考えているだけでも センスを磨ける。 つまりデザインセンスはテーブルの上だけで ほとんど磨けるんですね。 最も難しく、かつ最も大事なことが 人にサービスをすること。 |
2013.04.06 |
学級崩壊のクラスをこうして再生させてきた 菊池省三(北九州市立小倉中央小学校教諭) 本年度(平成二十四年)四月、 赴任したばかりの小学校で 私は六年生を担任することになった。 初めて来た学校でいきなり最終学年を持つことは あまりないが、隣のクラスの先生も 着任したばかりだという。 聞けば一年間で六人担任が代わったこともある 大変な学年で、卒業年次にもかかわらず 誰も持ち手がないということだった。 クラスの状態は確かにひどく、私がよそ見を注意すると、 多くの子がチッと舌打ちをしたり、 「分かってま~す」などと横柄な受け答えをする。 ひどい場合には机をバーンッと殴り、 反抗的な態度を露わにすることもあった。 一年間で担任が何人も代わってしまうのには、 子供だけでなく、親のほうにも問題がある。 僕は悪くないのに、という 子供の一方的な話を聞いた親が 「担任の指導が悪い」と抗議をしてくる。 親である自分や我が子にも 非があるかもしれないという意識はまるでなく、 文句を言えばどうにかなる、 実際に担任を代えさせることもできるという 悪循環に陥っていた。 そうやって他者を攻撃するのは、 自分に自信や安心感がないことの裏返しでもあるのだが、 本人たちは我こそが正しいと信じて疑わない。 こうした例は一年前の私の学級ばかりでなく、 全国的にもほぼ似たようなものではないかと思う。 「ほめ言葉」の力を生かして 子供たち一人ひとりに自信を持たせ、 教室を楽しい学びの場に変えてきた |
2013.04.04 |
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