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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.035a

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人生を変える一言... 037a縁を生かす... あいさつ...
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金メダリストが伝えたいこと... 035a 熱と誠があれば...  たった一つの命...
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無上意... 中村久子... ほめ言葉シャワー...
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日本一楽しい会社... 学級崩壊したクラス...033a社会で勝てる人はここが違う...
一語履歴 vol.032
市井の剣道...知好楽... 032a心の化粧...婦人の心を一変させた赤ちゃん...
一語履歴 vol.031
人の世に変わらぬものは... 031a学級崩壊...最も大事なこと...
熱と誠があれば何事でも達成する    北里英郎(北里大学医療衛生学部長)

一八九一(明治二十四)年、
ベルリン滞在中の北里柴三郎を、一人の青年が訪ねてきた。

ストラスブルグ大学留学中の医化学者で、
後に京都帝国大学総長となる荒木寅三郎である。

当時三十八歳だった柴三郎は、
こんな言葉で彼を勇気づけた。

「君、人に熱と誠があれば、何事でも達成するよ。
 よく世の中が行き詰まったと言う人があるが、
 これは大いなる誤解である。

 世の中は決して行き詰まらぬ。

 もし行き詰まったものがあるならば、
 これは熱と誠がないからである。

 つまり行き詰まりは本人自身で、
 世の中は決して行き詰まるものではない。

 熱と誠とをもって十分に学術を研究したまえ」

寅三郎はこの言葉を心に深くとどめ、一心に研究に打ち込んだ。
結果、恩師であるホッペザイレル教授の信用をますます得て、
医化学者として大成したという。

当時の日本は開国からまだ日が浅く、
近代医学においては欧米諸国の後塵を拝していた。

そんな中、様々な障壁と闘いながらも
自ら道を切り拓いてきた柴三郎が、その体験に基づき、
伝えようとした一つの信念だったのだろう。
 
2013.05.05
たった一つの命だから     今村和男(日本人間学会代表理事)

一九八五年に日本人間学会を創設された
高島博先生は、単に議論だけをやっていてもダメで、
人間が生きる上で役に立つものでなければ人間学ではない。
つまり「実学」でなければいけないと常々強調されていました。

実学ということについて、いま日本では
自殺者が非常に多いですね。
なぜ自分の命をもっと大切にできないのだろうか。

そういうことにも当学会は貢献をしなければと考えて、
命を大切にするための運動も行っているんです。

だいぶ前になりますが、十六歳で
この世を去ったお嬢さんがいて、
その方はテニスをやっていました。

ところが骨肉腫になって右腕を切断する羽目になったのです。
そして最後は肺がんで亡くなるんですが、
その時に自分の人生というものを考えたのだと思います。

残った左の手で年賀状を書かれたんですが、
自分の遺言にするつもりだったのでしょう。

そこに「たった一つの命だから」という言葉を書いて
方々に送られました。

これが非常に大きな反響を呼びました。

このお嬢さん、何を考えてそのような言葉を書いたのだろう、
後にどんな言葉を繋げるつもりだったんだろうと、
多くの方がその続きを考え始めたわけです。

たくさんの方からいろんな答えが返ってきます。
たった一つの命だから、もっと希望を持って生きていこう、
おばあちゃんに育ててもらったたった一つの命だから、
おばあちゃんへの感謝をしなければ。

そういった手紙がたくさん届いて、
いま全国で朗読会を開いているんです。
この会は毎回凄い反応なのです。

現在は「たった一つの命だから」という社団法人もできて、
私もその代表顧問をさせていただいておりますが、
ヨーロッパやハワイなどにも運動が広まっているんです。
 
2013.04.30

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