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一語履歴WORD vol.035

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[金メダリストが伝えたいこと]

全日本女子柔道強化コーチ 古賀 稔彦

よく「心、技、体」といわれますが、最初から完全ということはありません。
最初は誰だって弱いものです。みんな、体力がないから、一生懸命鍛えて体力を
つけていく。みんな技がないから、練習して、身につけていく。そして、心も訓
練によって、強くしていくのです。
自分で気づいて、努力して鍛えていけば、それぞれがすばらしいものになってい
くんです。

そのための方法が「諦めからは、決して何も生まれてこない。だからいつも諦め
ずに、夢の実現のために、何をどうなすべきかを、自分で決めて、練習、稽古、
試合を重ねる」ということの一語に尽きます。
そうすることによって、だんだん逞しく、強く、すばらしいものになっていくん
です。だからこそ、そのことを子供たちに伝えていこうと思うのです。

もう一つ是非伝えたい事があります。

それは一般に柔道は、いつも真面目一本で、堅苦しい考え方を持っていなければ
いけないと思われてますが、そんなことはありません。私の古賀塾ではそんなこ
とは言ってません。
「日常、誰でもが当たり前にやれることを、当たり前にやれる人になろう」と言
ってるだけです。
例えば、朝だったら、
「お早うございます。お早う」と元気よく大きな声で、はっきりと挨拶する。
人が困っていたら、さっと手助けしてあげる。
逆に自分が助けられた時は心から
「有難うございます。有難う」と素直にお礼が言えること。

そんなことは当たり前だと言う人がいますが、なかなか難しいのです。
しかし、大人になればなる程、照れくさい、面倒くさい、恥ずかしいと、言わな
い人が多くなってくるんです。
子供に教えていくべき大人がそれでは困ります。
まず、大人がしっかりと手本を示してこそ、黙っていても、ちゃんと子供たちに
伝わるのです。
当たり前のことが、当たり前にできる、そういうことを、柔道の練習の中から、
子供達の身につけさせたいと思ってやってます。

まさにリーダーが率先躬行しなければ、いくら口で言って聞かせても効果があが
りません。訓練によって強くなっていくのは当たり前のことなんです。

さて、最初塾を開いてから、半年くらいは胃が痛くなりました。それは殆どの子
供が、それぞれ個性があり、個人的な環境に育っているために、集団生活に慣れ
てなく、全くの初心者ですから、バラバラなので、どう対応したらいいのかわか
らなかったのです。

一般に柔道の稽古をさせれば、自然と礼儀正しくなるとお母さん方は思っている
のです。勿論、武道は「礼に始まり、礼に終る」というくらいですから、練習し
ているうちにそうなるのは、当然と言えば当然なのです。でも、最初はなかなか
思うようにならず、苦労しました。
そこで、私は先ず、子供たちの考え方を聞いてみようと思いました。どうしても
こちらから、ああしろ、こうしろとなり勝ちだからです。
まず「お前達はどうなりたいのか」と質問しました。すると一斉に
「強くなりたいです」という返事が返ってきました。
「じゃあ、どうすればいいと思うか」と聞くと
「練習しなければ駄目です」
「練習は遊んでいて、できると思うか」と聞くと
「駄目です」と答えました。
「じゃあ、どういう風に練習したらいいか」と聞くと
「一生懸命にやらなければ、強くなれません」と最終結論が子供たちから、出て
きました。

「よーし、お前達の気持ちは、よーくわかった。それなら、今日から我々先生た
ちも一生懸命にサポートするから、みんなも一生懸命に練習して、ついてこい」
と言いましたら、一斉に
「ハーイ、頑張ります。よろしくお願いします」と元気よく答えが返ってきまし
た。それから胃の痛みが消えました。

人から押し付けられたのではなく、論理的に納得して、自分の口から誓ったこと
ですから責任を感じて、真面目にやってくれてます。
たまにさぼっていると、近づいて、自然に
「どうなりたかったのかな」と聞いてみると、
「練習して強くなりたいのです」
「そうか、忘れてはいないんだな。そして今、何しているんかな」
「ハイ、遊んでます」
「遊びながら、稽古はできるかな」
「いえ、駄目です。しっかり練習します」
そうすると、一生懸命にやりだすのです。

じっくりと本人に考えさせて、本人の口から言わせるようにして、納得させるこ
とが大事なことです。
 
2013/05/07

「熱と誠があれば何事でも達成する」

         北里英郎(北里大学医療衛生学部長)

一八九一(明治二十四)年、
ベルリン滞在中の北里柴三郎を、一人の青年が訪ねてきた。

ストラスブルグ大学留学中の医化学者で、
後に京都帝国大学総長となる荒木寅三郎である。

当時三十八歳だった柴三郎は、
こんな言葉で彼を勇気づけた。

「君、人に熱と誠があれば、何事でも達成するよ。
 よく世の中が行き詰まったと言う人があるが、
 これは大いなる誤解である。

 世の中は決して行き詰まらぬ。

 もし行き詰まったものがあるならば、
 これは熱と誠がないからである。

 つまり行き詰まりは本人自身で、
 世の中は決して行き詰まるものではない。

 熱と誠とをもって十分に学術を研究したまえ」

寅三郎はこの言葉を心に深くとどめ、一心に研究に打ち込んだ。
結果、恩師であるホッペザイレル教授の信用をますます得て、
医化学者として大成したという。

当時の日本は開国からまだ日が浅く、
近代医学においては欧米諸国の後塵を拝していた。

そんな中、様々な障壁と闘いながらも
自ら道を切り拓いてきた柴三郎が、その体験に基づき、
伝えようとした一つの信念だったのだろう。
 
2013/05/05

「たった一つの命だから」

         今村和男(日本人間学会代表理事)

(一九八五年に日本人間学会を創設された)
高島博先生は、単に議論だけをやっていてもダメで、
人間が生きる上で役に立つものでなければ人間学ではない。
つまり「実学」でなければいけないと常々強調されていました。

実学ということについて、いま日本では
自殺者が非常に多いですね。
なぜ自分の命をもっと大切にできないのだろうか。

そういうことにも当学会は貢献をしなければと考えて、
命を大切にするための運動も行っているんです。

だいぶ前になりますが、十六歳で
この世を去ったお嬢さんがいて、
その方はテニスをやっていました。

ところが骨肉腫になって右腕を切断する羽目になったのです。
そして最後は肺がんで亡くなるんですが、
その時に自分の人生というものを考えたのだと思います。

残った左の手で年賀状を書かれたんですが、
自分の遺言にするつもりだったのでしょう。

そこに「たった一つの命だから」という言葉を書いて
方々に送られました。

これが非常に大きな反響を呼びました。

このお嬢さん、何を考えてそのような言葉を書いたのだろう、
後にどんな言葉を繋げるつもりだったんだろうと、
多くの方がその続きを考え始めたわけです。

たくさんの方からいろんな答えが返ってきます。
たった一つの命だから、もっと希望を持って生きていこう、
おばあちゃんに育ててもらったたった一つの命だから、
おばあちゃんへの感謝をしなければ。

そういった手紙がたくさん届いて、
いま全国で朗読会を開いているんです。
この会は毎回凄い反応なのです。

現在は「たった一つの命だから」という社団法人もできて、
私もその代表顧問をさせていただいておりますが、
ヨーロッパやハワイなどにも運動が広まっているんです。
 
2013/04/30

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