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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.189b

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越境する 190a受刑者たち 190b絶対に 190c努力する...~能力の差
一語履歴 vol.189
願いに生きる 189a一番大切な 189b人を偲ぶ 189c部下指導の成功
一語履歴 vol.188
特攻で散った 188a失敗のすすめ 188b誓願 188c思いやりの心
一語履歴 vol.187
運命的な出会い 187a凡事徹底 187b次代を読む 187c普段の...~一度
一語履歴 vol.186
足りない 186a天が味方 186b登呂遺跡 186c土光敏夫の母
一語履歴 vol.185
人生を照らす 185a人生をひらく 185b心に響く 185c能力の差
一語履歴 vol.184
唾液と健康 184a本を読む 184b魔法の言葉 184c子ガンジー
一語履歴 vol.183
坂村真民 183a古典の輪読会 183b銀座久兵衛 183c理想の教師像
一語履歴 vol.182
がんの神様へ 182a童話に 182b心の目が 182c長く発展する会社
一語履歴 vol.181
生きる...~一人前と 181a一筋の道 181b折れない心 181c鉄は...~師に
人を偲ぶ心の優しさ
              西端 春枝(真宗大谷派淨信寺副住職)

最近はタクシーを
使うことが増えましてね。

その時にはできるだけ運転手さんに
話し掛けるようにしているんです。

この前も

「あんた、お母さんいてはるの」

とお聞きすると、小学校の頃に
亡くなったと言うんですよ。

でも具体的に何月何日
だったかは覚えていないし、
ある運転手さんは
両親の命日を知らない。

中にはお兄さんと喧嘩して
家を飛び出したから、
どこのお寺さんに行けば
いいのか分からないという。

こういう人たちに出くわすと、
もう黙っていられないから
身を乗り出して説教が
始まるんですよ(笑)。

彼らはいつも車で走っているので、
お寺の前を通ったら、ちょっとでも
頭を下げるようにと言うんです。

それだけでもいいって。

──それだけですか。

そう。でもね、そうすれば、
自然とお母さんのことを思い出したり、
心の中でお父さんに
話し掛けられるようになるんです。

そうやってご自身が亡くなるまで、
折に触れて親のことを
偲ぶことも親孝行なんですよ。

そしてこのような話をしながら、
私自身もまた自分の
親のことを偲んでいる。

ある運転手さんが私と話し込んで、
つい道を間違えてしまって
遠回りしたことがありました。

彼はしきりに謝りましたが、
それよりも私は「遠回り」
というのが懐かしいなと思ってね。

なぜかと言えば、子供の頃に母親から
「はよ帰っておいで」と
言われていたんだけど、機嫌が悪くて
遠回りして帰ったことがあったんです。

つまらないことして、親を困らせてね。

そんな懐かしい母との思い出を、
思わぬ人の言葉で思い出せるんです。

──それもまた親孝行だと。

父は親孝行なんて、
親が生きている間に
満足にできているなんて思うな、
と言っておりました。

親が子を思う心の半分も、
お返しなんぞできるものではないと。

だから昔の人はお盆の時に、
墓石を洗いながらこんな詩を
思い浮かべていたんです。

「父母の背を流せし如く墓洗う」

いま生きていれば一遍でも
背中を流してあげるのにな、
と思う時にはもう親はいないんですね。

だからせめて父母の背中を
流すつもりで墓石を洗う。

こうやって一つひとつの
出来事を通じて、私たちは
亡き親を偲ぶことができるんですね。
 
2016.02.17

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