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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.060

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一語履歴 vol.060
泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか...
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縁と絆...
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すぐやる...
一語履歴 vol.057
若者よ...
一語履歴 vol.056
「果決」こそリーダーの条件...
一語履歴 vol.055
売り手よし、買い手よし...
一語履歴 vol.054
僅か七分の停車時間でピカピカに...
一語履歴 vol.053
気の毒と思うのは体、心はどうでもないだろう...
一語履歴 vol.052
自分の仕事に...
一語履歴 vol.051
人という字を刻んだ息子...
     「泥棒と悪口と、どちらが悪いか」

              三浦綾子(作家)

これは時折、講演で話すんですが、

「泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか」。

私の教会の牧師は

「悪口のほうが罪が深い」と言われました。

大事にしていたものや、高価なものを取られても、
生活を根底から覆されるような被害でない限り、
いつかは忘れます。

少しは傷つくかもしれませんが、泥棒に入られたために
自殺した話はあまり聞かない。

だけど、人に悪口を言われて死んだ老人の話や
少年少女の話は、時折、聞きます。

「うちのおばあさんたら、食いしんぼうで、あんな年をしてても
 三杯も食べるのよ」と陰で言った嫁の悪口に憤慨し、
 その後一切、食べ物を拒否して死んだ、という話があります。

 それと、精神薄弱児の三割は妊婦が三か月以内に
 強烈なショックを受けた時に
 生まれる確率が高いと聞いたことがありますが、
 ある妻は小姑(こじゅうと)に夫の独身時代の素行を聞き、
 さらに現在愛人のいることを知らされた。

 それは幸せいっぱいの兄嫁への嫉妬から、
そういうことを言ったのです。

この小姑の話にちょうど妊娠したばかりの妻は
大きなショックを受け、
生まれたのは精神薄弱児だったそうです。

恐ろしい話です。
私たちの何気なく言う悪口は人を死に追いやり、
生まれてくる子を精神薄弱児にする力がある。
泥棒のような単純な罪とは違うんです。
 
それなのに、私たちはいとも楽しげに人の悪口を言い、
また、聞いています。
そしてああきょうは楽しかった、と帰っていく。
人の悪口が楽しい。これが人間の悲しい性(さが)です。
 
もし自分が悪口を言われたら夜も眠れないくらい、
怒ったり、くやしがったり、泣いたりする。
自分の陰口をきいた人を憎み、顔を合わせても口を
きかなくなるのではないでしょうか。 

自分がそれほど腹が立つことなら、
他の人も同様に腹が立つはずです。

そのはずなのに、それほど人を傷つける噂話を
いとも楽しげに語る。

私たちは自分を罪人だとは思っていない。
罪深いなどと考えたりしない。

「私は、人さまに指一本さされることもしていません」。

私たちはたいていそう思っています。

それは私たちは常に、
二つの尺度を持っているからです。

「人のすることは大変悪い」
「自分のすることはそう悪くない」。

自分の過失を咎(とが)める尺度と、
自分以外の人の過失を咎める尺度とはまったく違うのです。
 
一つの例を言いますとね、ある人の隣家の妻が生命保険の
セールスマンと浮気をした。彼女は、
「いやらしい。さかりのついた猫みたい」
 と眉をひそめ、その隣家の夫に同情した。

 何年か後に彼女もまた他の男と通じてしまった。
だが彼女は言った。

 「私、生まれて初めて、素晴らしい恋愛をしたの。
恋愛って美しいものねぇ」

 私たちはこの人を笑うことはできません。

 私たちは自分の罪が分からないということでは、
この人とまったく同じだと思います。
 
2013/08/26

     「人物をみる八観法」

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一、通ずれば其(そ)の礼する所を観る
=============================================
すらすらうまく行き出した時に、
  どういうものを尊重するかを観る。

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一、貴(たか)ければ其の進むる所を観る
=============================================
地位が上がるにつれ、
其の登用する人間を見て人物が分かる。

=============================================
一、富めば其の養う所を観る
=============================================
金ができると何を養い出すか。

=============================================
一、聴けば其の行う所を観る  
=============================================
善いことを聞いたら、
それを実行するかどうかを観る。

=============================================
一、習えば其の言う所を観る
=============================================
習熟すればその人間の言うところを観る。

=============================================
一、止(いた)れば其の好む所を観る
=============================================
この「止」は板につくという意味。
一人前に仕事ができるようになると、何を好むか。

=============================================
一、窮すれば其の受けざる所を観る
=============================================
貧乏したときに何を受けないかを観る。

=============================================
一、賤なれば其の為さざる所を観る
=============================================
人間落ちぶれると何をするかわからない。
だから為さない所を観る。
 
2013/08/26

    「球界の天才はいかにして活力を生み出しているか」
  
              山本益博(料理評論家)
    
私も年に一度はシアトル・マリナーズの
ホームグラウンドへ足を運んでいるが、
基本的に野球観戦ではなく、
イチローを見に行っているのである。

その際、一塁側の観客席からはベンチでの
イチローの様子が窺えないため、
相手方の3塁側に座ることもある。

そこから双眼鏡でマリナーズベンチを覗いてみると、
味方の攻撃中にもかかわらず、
なぜかイチローはほとんどベンチにいないのである。

テレビで観戦していても、誰かがホームランを打って
チームメートがハイタッチしている輪の中で
イチローを探しても、まずいない。

もちろん打順が回ってくる時はスタンバイしているが、
おそらくそれ以外はロッカールームで次の守備に備えて
ストレッチをしているのだろう。

とにかく彼は準備に準備を重ね、備えを怠らない人だ。
なぜ準備をするのかということについて、
彼は昔

「言い訳を最小限にするためだ」

言っていた。

例えば前の晩にグローブの手入れを忘れたとする。
翌日の試合でたまたまミスをすれば、
「昨日グローブの手入れを忘れたから」
と道具のせいにしたり、言い訳したくなるものだが、
彼はそれを許さない。

そこまで徹底して準備をするイチローは当然
「ミス」がほとんどないのだが、
2004年の7月17日のクリーブランド・インディアンズ戦で
貴重な(?)凡ミスをしたのである!

ライトヘの凡飛球をグローブに当てながらも
落球してしまったのだ。

この日のインタビューで、彼は

「ルーティンのフライボールを落とすということは、
野球を始めて以来、一度もなかったと思います。
 野球の基本を見直す機会にしたいと思います」

と答えている。

これほどの選手が「基本を見直す」と言う自体がすごいが、
さらにすごいのは、その「見直し」が行われたであろう。

翌日の18日から打ちに打ちまくり、
8月17日までの28試合で
132打数67安打の記録を残したのである。

イチローはヒットで出塁し、
ホームインしてベンチに戻ってくると、
すぐにバットケースから自分のバットを取り出し、
いまのヒットはバットのどこに当たったのかを見ている。

職人は毎日同じ仕事をしていても、
日々の仕事の見直しや点検を決して怠らないものだが、
ことバッティングに関して、ほぼ毎打席、
見直し・再点検を行っているイチローには恐れ入る。
 
2013/08/23

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