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「紙の本」の力 インターネット、スマートフォンやタブレット端末の 急速な普及によって、日本人の読書離れ・活字離れが進んでいます。 また、そのあおりを受けて、街角からは 地域に根差した書店がどんどん姿を消しています。 院総合文化研究科教授の酒井邦嘉さん。 酒井さんによれば、紙の本を読む時、 私たちの脳は本の手触りや厚み、 装丁、書体、レイアウトなど、 五感に訴えてくる様々な情報を 同時に処理しているそうです。 記憶を頼りにして、どこにどんなエピソードがあり、 どんな登場人物が出ててきたか、 何となく見当をつけて必要なページに辿り着けるのは、 その情報の手掛かりのためなのです。 一方、電子書籍では、 そうした五感に訴える情報を得ることができません。 また、電子書籍の場合、ある人物が どこに登場したかを探すには、 スクロール・バーの位置やページ数の表示が 唯一の手掛かりとなります。 それではページを捲っていくだけでも かなりの時間が必要になるでしょう。 便利なキーワード検索があるではないかと 言われるかもしれませんが、 そもそも探したい人物の名前や語句を 忘れてしまった場合には活用できません。 言語脳科学から見て、紙の本は電子書籍よりも 遥かに多くの情報を脳に刻み、 刺激してくれるというわけです。 また、酒井さんは、 インターネットで検索して得られた情報と、紙媒体の辞書や資料を 自分で調べて導き出した知識とは、質的に異なったものであると、 インターネットで安易に答えを得ようとする風潮に警鐘を鳴らします。 |
2022.08.01 |
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