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動機は内側から 「自己実現の動機を外側から与えることはできない。 動機は内側から来なければならない」 ──ピーターF・ドラッカーの言葉 (佐藤) 「モチベーションを与える」 という言葉を耳にすることがあります。 しかしモチベーションは外から与えることはできません。 「モチベーションを上げる」という言葉もあります。 誰のモチベーションが問題になっているのでしょうか。 自分、それとも部下や他人でしょうか。 どうしてモチベーションが上がることを期待しているのでしょうか。 やる気を出させて業績に貢献してもらうためでしょうか。 「エグゼクティブの成果をあげる能力によってのみ、 現代社会は2つのニーズ、 すなわち個人からの貢献を得るという組織のニーズと、 自らの目的の達成のための道具として 組織を使うという個人のニーズを調和させることができる」 本来、仕事で動機づけが必要なのは、 自己実現や自己成長という「自らの目的」のためです。 それゆえ動機づけは内側から来なければならないのです。 ちなみにドラッカーがいう自己実現とは、 地位や名誉や金銭的なものを手にすることではなく、 自分の能力を最大限に伸ばして世の中の役に立っている状態です。 個人が仕事をとおして能力を習得し、 自己成長することで、仕事の成果をあげ、 その結果が組織の業績に反映されることで 両者のニーズが調和的に一致します。 次に示す成果をあげる能力は、 そのために身につけておかなければならない習慣的能力です。 1)時間を管理する 2)貢献に焦点を合わせる 3)自他の強みを生かす 4)最も重要なことに集中する 5)成果のあがる意思決定をする 特に2、「どのような貢献ができるか」を自問することは、 自己開発のスタートラインに立つことです。 そして3、自分の強みを磨きながら人生を歩んでいくのです。 「自らの貢献を問うことは、可能性を追求することである」 愚痴や不平を言う前に、モチベーションの起点は自分である。 |
2021.11.04 |
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