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積み重ね つみ重ねても またつみかさね 「エッフェル塔の320メートルを凌ぐ世界一高い電波塔ができないか」 産経新聞社社長で、時の国会議員だった前田久吉から 東京タワーの設計依頼があったのは、 「耐震建築の父」という異名を持つ建築家・内藤多仲が70歳の時でした。 地震と台風が多発する日本で、 そのうえ、戦後間もない東京では 鉄を大量に揃えるのは困難で、誰もが心配するなか、 「鉄塔造りは私に課せらえた宿縁」と快諾。 驚くべきことは、 前例のないタワーの膨大な計算を、 小さな計算尺を使い、すべて手で行ったこと。 そして材料の鉄を、エッフェル塔の半分以下にするという案でした。 1958年、333mの世界一高い東京タワーが完成。 完成から60年以上過ぎた今でも、 地震や台風に見舞われながらも、天高くそびえ立つ東京タワーは、 多くの人に愛されています。 84年の天寿を全うした多仲が、 晩年したためて揮毫した 「積み重ね つみ重ねても またつみかさね」 という言葉が、漢字から次第にひらがなに変わっっていることを 「父の生き方が表れているようだ」と二男の内藤多四郎氏が話されます。 |
2021.07.02 |
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