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見て覚える 江戸時代から続く「鞘師」の6代目として、 日本刀の拵(外装)のコーディネートや 文化財の修理・復元に携わり、 その卓越した技術が国内外から高い評価を 受ける高山一之さん。 今年旭日双光章を受章され注目を集めました。 「見て覚える」 (髙山) 父は見て覚えろという感じで、 全く何も教えてくれませんでした。 叔父も同じで、刀を研いで持っていっても、 いいとも悪いとも言わない。 むしろいいよって言う時はだめな時なんです(笑)。 ですから、私は「具体的に教えれば早くうまくなれるのに」 とずーっと思っていて、 実際自分の弟子たちには徹底的に教えてきました。 でも、いまになって父の教え方のよさが分かったんですよ。 (それはなぜですか。) 髙山 あまり教えすぎると、 弟子が自分の頭で新しいことを考えなくなってしまうんです。 何かにぶつかるとすぐに「これどうやるんでしょうか」ってなっちゃう。 例えば、5、6世紀の太刀の技術を見て分からないことがあっても、 韓国の博物館に行けば答えが見つかることがあるわけです。 そのように自分の頭で考えて取り組んでいく力がないと、 やっぱり本当にいい仕事はできませんね。 |
2020.09.12 |
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