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北斎の絵に向き合う姿勢 生誕260年を迎えたいまなお、 世界中の人々を魅了してやまない葛飾北斎。 (橋本) 1849年春、病を得た北斎は90年の生涯を閉じますが、 北斎の絵に向き合う姿勢を非常によく表しているのが、 75歳の時に、『富嶽百景』を刊行するに当たってしたためた次の一文です。 「己6才より物の形状を写の癖ありて、 半百(50歳)の此より数々画図を顕すといえども 70年前画く所は実に取に足ものなし。 73才にして稍禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり 故に86才にしては益々進み 90才にして猶其奥意を極め一百歳にして正に神妙ならん歟 百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん 願わくば長寿の君子予が言の妄ならざるを見たまふべし」 73歳でようやく鳥や虫が描けるようになった。 86歳、90歳、100歳と研鑽を重ね、 百数十歳まで努力すれば生きているような絵が描けるだろう―。 この言葉から、生涯を通じ絵の道を極めていこうという 北斎の並々ならぬ情熱と気概が伝わってきます。 |
2020.09.10 |
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