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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.492b

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一語履歴 vol.494
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一語履歴 vol.493
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一語履歴 vol.492
旅人の話 492a自分の考えで工夫しながらやっていい 492b『君が代』
一語履歴 vol.491
経験値も大切ですが 491a上手は下手の手本、下手は上手の手本なり
『君が代』

2018年に亡くなられた作家・長部日出雄さんは、
日本人自身がこの国の真価に気づけば、
自信と誇りを取り戻すことができるはずだと力説されました。

(長谷部)
僕が世界に誇れる日本美として挙げたいものの一つが『君が代』である。
『君が代』を長い間、軍国主義の象徴のように捉えてきたが、
調べを進めるに従って、決してそうではないことが分かってきた。

『君が代』の起源を辿ると、その最も古い形は、
『古今和歌集』の賀歌(祝賀の際に歌う歌)の部のはじめに、
「題しらず よみ人しらず」として掲げられた次の歌であるという。

「我君はちよにやちよにさざれいしの巌(いわお)と成て苔(こけ)のむすまで」
「よみ人しらず」

ということは、本書が編まれるそのずっと以前から
人々の間に歌い継がれてきたわけで、
ざっと1,200年ぐらい前の歌と考えられるだろう。

国学者の本居宣長は『古今集遠鏡』において、
この歌を次の平易な言葉に訳している。

「コマカイ石ガ大キナ岩ホトナッテ苔ノハエルマデ 
千年モ万年モ御繁昌デオイデナサレコチノ君ハ」

宣長のいう「コチノ君」とは、
祝賀を受ける席の主賓を指し、
天皇ただ一人を意味しているわけではない。

これが江戸時代に入ると、流行り唄「隆達節」の、

「君が代は千代に八千代にさざれ石のいわおとなりて苔のむすまで」

という歌詞になり、「君」は婚礼では新郎を指すなど、
祝賀の宴の主賓に向けられた寿歌(ほぎうた)として広く庶民に歌われてきた。
さらに、この歌詞は全国へと普及して、
薩摩の琵琶(びわ)歌『蓬莱(ほうらい)曲』の中にも
取り入れられることになる。

そして明治2年、イギリスの軍楽隊長の
「外国の国々には必ず国歌というものがある。
日本にも国歌を制定する必要がある」
という進言を耳にした薩摩藩砲兵隊長の大山弥助(後の大山巌陸軍元帥)が、
「それを新たに作るよりも、古くから庶民に
歌い継がれてきたもののほうがいいのではないか」と考え、
『君が代』の歌詞が国歌として選定されたのである。

実に1,200年以上もの歴史を有し、庶民に歌い継がれてきた歌を、
以前の私のように、また左翼系団体や日教組が目くじらを立てて、
「天皇絶対崇拝の歌」や「軍国主義の象徴」と捉えるのは、
いかにとんでもない言い掛かりであるかがご理解いただけるだろう。

2020.08.22

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