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旅人の話 ある町がありました。 一人の旅人がその町にやってきました。 町の入り口の門のところに 一人の老人が座っていました。 旅人は聞きます。 「おじいさん、この町はどんな町?」 おじいさんは聞きます。 「あなたが今までいた町はどんな町でしたか?」 旅人は答えました。 「いやあ、前にいた町は嫌な人ばかりで ろくな町じゃなかったよ」 「そうですか、 この町もあなたが前にいた町と同じ町です」 また別の日に旅人が来る。 「おじいさん、この町はいったいどんな町ですか?」 おじいさんは聞く。 「あなたがこの前にいた町はどんな町でしたか?」 「私が今までいた町は、すばらしい町で、 人々は親切で、あんなによい町はありませんでした」 「そうですか、 この町もあなたが前にいた町と同じ町です」 と答える。 これは逸話です。 言い方はいろいろあるようですが、 昔からある有名な話です。 二人の旅人が来た町は同じなんです。 結局この逸話の言いたいことは何か。 環境というものは 「その人の心が決める」ということです。 我々が何のために学ぶのかというのは、 環境をよりよく作るために学んでいるわけですね。 結局環境を作るのはその人なんです。 その人の心が環境を決める。 環境に左右されるのではなく、 環境を作れる人間になりたいものです。 安岡正篤先生の言葉を紹介します。 「環境が人を作るということに捉われてしまえば、 人間は単なる物、単なる機械になってしまう。 人は環境を作るからして、 そこに人間の人間たる所以がある、自由がある。 即ち主体性、創造性がある。 だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。 人間が出来ないと環境に支配される」 |
2020.08.21 |
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