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日本は分断国家になっていた ユダヤ人難民の救出、キスカ島撤退作戦、 占守島の戦いなど、数々の奇跡で日本を守った樋口季一郎中将。 (服部) 触れておきたいのが「占守島の戦い」ですね。 (樋口) これこそ後世に語り継がなくてはならない歴史の事実です。 (服部) 大東亜戦争が終戦を迎えた昭和二十年八月十五日、 日本はあとは武装解除して降伏するだけの状態にありました。 しかしソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して、 カムチャツカ半島から千島列島に侵入、攻撃してきたんですね。 ソ連の指導者・スターリンの狙いは 北海道の占領にあったといわれますが、 福島県あたりまで取るつもりだったという説もあります。 (樋口) ええ、ソ連の狙いについては、祖父も書き残しています。 (服部) そこで北部軍司令官の樋口中将は、 「断固反撃に転じ、ソ連軍を撃滅せよ」と、 千島列島の最北端に位置する占守島でソ連軍に反撃することを決断。 抵抗すれば本国に帰れるはずの将校たちを 死なせてしまうかもしれないという葛藤はありましたが、 ソ連の無法な行為は正義に反する、ここで戦わなければ、 日本の名誉が潰れるとして戦いを決断したのです。 占守島の守備隊はすさまじい激戦を繰り広げ、ソ連軍を撃退。 最終的には日本政府の命令で抵抗をやめざるを得なくなりますが、 ソ連軍が千島列島の最初の一歩で躓いたことで、 スターリンの狙いも潰えることになりました。 というのも、ソ連軍が国後島あたりまで来た頃には、 既にアメリカ軍が北海道に進駐していたからです。 ですから、樋口中将の決断がなければ、 北海道あたりまでソ連軍に占領され、 日本は朝鮮半島のような分断国家になっていたでしょう。 |
2020.04.27 |
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