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松下幸之助が目指したもの 岩井虔(PHP研究所客員) 上甲晃(志ネットワーク「青年塾」代表) 【上甲】 なぜ松下幸之助がいまも 尊敬され続けるのか。 それは金儲けをしたからでも何でもない。 やはり人並み外れた公的精神、 公心の持ち主だったからです。 自分の金儲けや 自分の事業を大きくする以上に、 世の中をよくしたいという 気持ちが非常に強かった。 人間は公心を持った時に 初めて立派な人と言われます。 私的な成功はどんなに大きくても 立派だとは言いません。 営業マンでも、 自分のノルマ達成のための熱心さは 「頑張っているね」とは言われても、 立派とは見られません。 雨の日にいくらウォーキングをしても 「熱心な人」と思われるだけです。 しかし、その人がゴミを拾いながら ウォーキングをしていたらどうでしょう。 立派な人と言われるわけですね。 私はこれからの日本、 この立派な人を育てる力闘向上こそが 求められると思うんです。 商売で言えば、自分の金儲けのために 力闘向上するのではない。 お客様のために力闘向上する、 世のため人のために熱心である、 ということです。 後世に名を残すのも、 詰まるところ公のために 力闘向上する人ではないでしょうか。 【岩井】 そのことはビジネスマンに限らず とても大事なことだと思いますね。 松下幸之助の根底にあるのは 奉仕の念です。 人々への奉仕を先にして 儲けを後にする。 そうやって一所懸命頑張れば必ず儲かる、 世の中はそうなっている とも常々言っておりました。 私がいま力闘向上と聞いて思うのは、 やはり我われはまだまだ勉強が足りないし、 本質的なことはまだよく分かっていない ということです。 松下幸之助は自分が無知であることを よく自覚した上で、 人に学び、物事に学び、 森羅万象に学んで道を求めた人でした。 また、松下幸之助の言う「素直」には 私心にとらわれない、 常識にとらわれない、 先入観にとらわれない という意味もあります。 松下幸之助は生涯、 その「とらわれ」を排し、 物事の本質を探究し続けた人でした。 これは我われも 大いに見習いたいものだと思うのです。 |
2016.07.22 |
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