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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.214

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リオ五輪が始まり、
この人の顔をテレビで見ることも
多くなりました。

世界柔道選手権大会で
日本女性初の金メダリストとなり
「女三四郎」
と讃えられた山口香。

☆ 柔の道で真の人間をつくる ☆

山口 香(筑波大学大学院准教授)
     ×
村上和雄(筑波大学名誉教授)

【村上】 
山口さんといえば、2013年、
女子柔道の強化選手が
指導者の暴力を告発した時、
選手側のサポート役を引き受けたことで
注目を集められました。
暴力だけでなく、
それを生み出している柔道界の
金メダル至上主義にも
疑問を投げ掛けていらっしゃいましたね。

【山口】 
ええ。ただ、誤解を招かないように
申し添えておくと、
私は金メダルを目指すことは
とても素晴らしいことだと思っています。
目標があるからこそ人は頑張れるし、
高みを目指すことで
それまで見えなかった世界が
開けるっていうことがありますから。

私が言いたいのは、
金メダルは選手としての頂点であって、
決して人生の頂点ではない
ということなんです。

ところが、世の中の人は
金メダルを取ったら、
人間としても完成されたかのように
勘違いしてしまうんです。

二十代の未熟な青年なのに
完成形を期待してしまう。
また、メダリスト本人も
その雰囲気に乗せられて、
あたかも人間としての頂点に
立ったかのような錯覚に
陥ってしまうんです。

【村上】 
若くして頂点に達してしまうと、
その後が大変ですよ。

【山口】 
ビジネス社会の価値観は
スポーツの世界とは全く違いますから、
スポーツで評価された人間ほど
脆いのは確かですね。

それに、本当は
金メダルの重圧というのは
大変なものなんです。

金メダリストというプレッシャーを
生涯背負っていかなくてはいけない。

「金メダルは
 なかったことにしてください」

「もう要りません」

なんて絶対に言えません。
 
その時、問われるのは
メダリストが生涯を懸けて
世の中の人たちが求める、
人間としての金メダリストに近づいていく
覚悟があるかどうかです。
 
2016/08/12

病院の子供たちに笑顔を
取り戻そうと活動を続ける
臨床道化師の塚原成幸さん。

☆ やっぱりお母さん ☆

塚原 成幸(臨床道化師)
   ×
村上 和雄(筑波大学名誉教授)

【村上】
臨床道化師の一番の仕事というのは、
やはり子供たちを笑顔に
してあげることですか。

【塚原】
多くの方は病院イコール
しんどい場所で、病院では
笑顔になれないから、
子供たちを笑顔に
するために道化師が必要だと
思われているんですけど、
実は違います。

僕たちはもっと違う角度で
子供の現実を見ていて、
笑えるまでの助走期間を
担うのが臨床現場に入る
道化師の役目なんです。

【村上】
笑えるまでの助走期間?

【塚原】
そうです。

笑わせるところを僕たちが
取ってしまったら、
それは横取りなんですよ。

それよりも子供たちが
笑って関わってほしいのは、
日々お世話をしてくれている
看護師や主治医の先生、
そして病気を抱える
子供中心の生活にならざるを
得ない親御さんたちなんです。

特に入院している子供が
どこまで本心を親に伝えられているか、
または親が子供に伝えられているか
ということになると、お互いかなり
無理をしているところがあると思います。

なので、そういう途切れそうな
人間関係を再構築させることも、
僕らの大切な役割です。

【村上】
具体的にはどんなことを
されているのですか。

【塚原】
例えば生まれてすぐの新生児が、
NICU(新生児集中治療室
)に入ったとします。

そうすると、その子のお母さんの
心理状態はどうかというと、

「ごめんね、ごめんね」

を連呼するというケースがほとんどです。

というのも、生まれてすぐに
保育器の中に入れられるので、
自分の腕で抱くことも
ほとんど許されないんですね。

いまは500グラムで生まれてきた
子もちゃんと育つといわれていますが、
お母さんにしてみると、
小さい状態で産んでしまった
ことで自分を責めてしまい、
そんな自分を受け入れられないまま
子育てがスタートします。

そうすると子供が
大きくなっていっても、
そのことが気持ちの中に
ずっと残るんですね。

だけど気持ちを楽にしてくれる
誰かが入ることによって、
例えば病室にいる子供に
近づいていくと、
最初は驚いて泣き出したり、
ちょっと嫌がったりする。

その時に、

「ああ、やっぱり嫌われちゃったな。
 お母さんちょっと顔を見せてあげて」

と言って、お母さんに助け船を
出してもらうんですよ。

それでその子が泣きやんだりすると、
「やっぱりお母さんは違うな」って言う。
 
2016/08/10
出逢いこそ運命。
魂がぶつかって生まれるもの

『運命を切りひらくもの』

 北方謙三/福島智・共著
 定価=本体1,200円+税

北西アフリカに行った時のことを
少しお話ししましょうか。

カメラマンと二人で
コートジボアールだとか、
ガーナ、トーゴ、それから
シエラレオネを車で旅している時に、
飢餓地帯に入ったんですよ。

そうすると、お腹がこんなに
膨らんでいる少年が寄って来て
「ムッシュー、ムッシュー」と
手を出すんですよ。

(福島:お腹が膨らんでいるというのは、
    栄養失調の子ですね)

けれども、手元の食べ物を
ずっとあげ続けるわけにはいかない。
ですから結局あげるのはやめて、
その代わり自分たちも水以外は
食べるのをやめて、三、四日
その飢餓地帯を旅行したんです。

その時に思い出したのが
サルトルの言葉でした。

彼はこう言ったんです。

「餓えた子供の前では
 文学は無力である」

と。

初めて目にした時には、
凄いことを言うもんだなと
思ったのですが、
実際にたくさんの餓えた子供たちを
目の当たりにしてみると、
その言葉の真意が痛いほど
伝わってきましてね。

確かに飢餓地帯で
本が役に立つわけがない。

俺は小説なんか書いていて
いいんだろうかと思いました。

それくらいあの一帯の光景は
凄惨だったんです。

その後、トーゴのロメっていう
少し経済状態のいい所までやって来て、
ホテルに二週間くらい滞在しました。

ドゥ・フェブリ(二月二日ホテル)
っていう木造二階建ての
ホテルでしたけれども、
ショックを引きずっていたので
あまりハイになれなくて、
ホテル前のベンチに腰を下ろして、
煙草を吸いながら
ずっともの思いに耽っていたんです。

その時に、ホテルのコンシェルジェの
女の子が出て来て、
向かい側からやって来た
黒人の女の子とハグして、
何か言葉を交わし始めましてね。

しばらくすると、
向こう側から来た女の子が、
ポロポロ涙を流して泣いているんですよ。

どうしたのかと思ってよく見ると、
コンシェルジェの子が
膝の上に本を広げて
読んであげていたんです。

字が読めない向こうの子に
音読してあげていたら、
感動して涙を流していたようなんです。

それを見た時に、
物語というのはこんなふうに
人の心を揺り動かすんだ
というのが見えた気がしましてね。

俺は小説家でいても
いいのかなと思えたんです。
 
2016/08/06

バナースペース

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