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周囲を巻き込んでいく人 2020年に生誕180年、2021年に没後90年を迎えた日本の偉人・渋沢栄一。 渋沢はなぜ「日本資本主義の父」として 歴史に残る偉業を成すことができたのか。 (北) 作家の城山三郎さんは、 渋沢は「吸収魔、建白魔、結合魔」の 「三つの魔」を持っていたと言っていますが、 (渋沢が明治政府で携わった)改正掛の仕事を見ると、 まさにその通りだなと。 私が改正掛の仕事を調べていて特に感動したのは、 やはり自分より年齢が上で、 蘭学者としても圧倒的な実績のあった 前島密をまるで猛獣使いのように部下として使いこなし、 郵便制度を形にしていったことですね。 そして渋沢は部下のやった仕事を 自分の実績にしない。これも大したものです。 それに、渋沢のもとにはたくさん人が 集まってくるんですよ。 例えば実業家・安田善次郎は、 最後暗殺されてしまうのですが、 彼は 「小鳥ども笑わば笑えわれはまた世の憂きことは聞かぬみみずく」 という歌を詠んで世間から超然としていました。 しかし渋沢はその反対で、 思いなり信念なりを周りの人々に語り、 自分を理解してもらおうとしているし、 ユーモアも大好きで周りの人を楽しませようとする。 これが暗殺された安田との違いであって、 渋沢が人々に慕われ、たくさんの協力者を 得ることができた理由だと思います。 いわば渋沢は、周囲を巻き込んでいく人、 渦の中心になる人だった。 |
2022.02.21 |
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