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      次代に輝く住まいを創る

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一語履歴WORD vol.630


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一語履歴 vol.630
たびだちのとき 630a逆を考えて
一語履歴 vol.629
立場を変えて考えていただきたい 629a心のチューニング
一語履歴 vol.628
言いたいことがはっきりと言える 628a心以外に刀を持たない
一語履歴 vol.627
一歩一歩歩けば何でもないぞ 627a手の届く範囲にたくさんある
一語履歴 vol.626
生憎という言葉はない 626a善きことを行う
一語履歴 vol.625
自分のせいにするという傾向が強い 625a絶対最上
一語履歴 vol.624
自分の力が足りないのだ 624a徳のレンガを積む人生
一語履歴 vol.623
天下は取れんぞ 623a当たり前であること自体が大変な奇跡
一語履歴 vol.622
心の才能を伸ばす 622a倒れたままでいること
一語履歴 vol.621
社会に還元する場所 621a若い時の苦は楽の種
たびだちのとき

脳性麻痺のため話すことも体を動かすことも
思うようにできない堀江菜穂子さん。


私はテレビを見ながら
「面白い」と感想を言おうとしても、
それを話すことができません。
朝起きて寒いと感じても、
それを伝えることができません。

「言いたくても言えないこと」とは、
例えばそのようなことです。
だから、詩は私にとって意思そのものなのです。
自分の詩を誰かに読んでもらおうと
いうようなことは全く考えていません。

思いはすべて自分の心の中のこと。
私が詩に何か思いを込めているとするなら、
それは私の魂の解放、
苦しい自分から逃れることです。


たびだちのとき

たくさんのじぶんとたたかってきた/
だいすきなじぶん/だいっきらいなじぶん/
こどもみたいなじぶん/
どれもじぶんであって じぶんではなかった/
わたしというにんげんは/
いったい どれがほんものなのだろう/
じもんじとうのまいにちだった/
いまわたしには こたえらしきものがみえてきた/
それはじかんがおしえてくれた/
いまこのときにおもうのは/
けっきょく すべてはじぶんだったのだと/
じぶんでじぶんをみとめてやったら/
ボロボロとおとをたててくずれていった/
じぶんがつくりあげていただけの じぶんじしん/
ひとりぼっちになったわたしの/
これが たびだちのとき

自分の意思を人に伝えることができない時、
あまりの苦しさに私の心は音を立てて割れました。

バラバラになった心は自分のものなのに、
思春期の私にとってそれを認めるのは
とても難しいことでした。

時間が経って、その一つひとつを
認められるようになった時、
すべては自分だと気づいたのです。

2022.01.13

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